第18話:願い

ある日、私たちの脳内に、誰かが語り掛けてきた。


「私は神だ。この地球に住む者たちの願いを聞いてやろう。そして、一番多かった願いをかなえるとする」


人々は考えだした。


「世界平和だ!」


とか


「働かなくてもいい世界!」


とかいろいろ言っていた。


そして、投票は終わった。


「それでは、一番多かった願いを発表する。ちなみに、圧倒的多数だ」


すると人々から様々な声が飛び交った。


「やっぱり世界平和かなぁ?」


そして神は言った。


「ほかの生物からの圧倒的多数の投票で、人間の絶滅だ」


すると、瞬く間に人々は消えていった。


ああ、清々した。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る