やりたいことが見つからない
夢がない。
28歳、既婚、子どもはひとり、家もある。
これ以上何を求めるているのか、と言われることもある。
今は専業主婦、つまり社会には出ていない。
しばらくは夫と娘のために生きようと思い、出産前に仕事は辞めた。仕事といっても週3回のパートだが……。
もともとインドア派、家にいるのが好きなのでそれで良いと思っていた。自分のキャパ的に仕事と子育ての両立も難しいと思っていた。しかし、家族のためだけに生きていることに疑問を感じるようになってしまったのだ。
家族のためだけではなく、社会のため、世のため人のために働きたい、と思うようになった。
あくまでも、わたしの話。専業主婦も立派なことなので、それはご理解いただきたい。
前の仕事はわりと好きで、産後戻ってきても良い、と言ってもらえたが、引っ越してしまい遠くなってしまった。今の家からは片道約1時間。子どもがいないのであればもちろん通うが、保育園の時間を考えると、もっと近くで働きたいと思う。
前職までで培ったスキルというものはない。学歴もない。商業高校出身のため簿記の資格はあるが、実務経験がない。よく見る求人は、逆に資格がなくても実務経験があればOKなところが多いような気がする。
まだネットの求人を眺めているだけでハローワークには行っていないので、ハローワークに行ったらまた違った求人があると思うのだが、なにせうつ病のため、正直まだ働く自信がない。でも働きたいという葛藤。
週2くらいで働けたらちょうどいいのだが、そうすると保育園に預けることができなくなるので、難しい話なのだ。幼稚園だと長期休みがあるし……。
やりたいことが見つからない、と書いたが、ひとつ、こういう仕事だったらいいな、というのがある。「ありがとう」と言われる仕事がしたい。
というのも専業主婦、他人から感謝される場面がほとんどない。もちろん夫と娘は言ってくれるが。
「ありがとう」と見ず知らずの他人から言われることで、家族以外の、社会のためになっているような気がするのだ。社会のためになっていると、わたしはこの世に存在していていいと思う気がする。この気持ちはうつ病からきているものなのだろうか。それとも承認欲求が強いのだろうか。
なにかやりたいこと、見つからないかなあ。何にも興味がないなんてつまらない。見つけ方の本でも読んでみようか……。
何かを書きたくなったら来ます @yuuhi1
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。何かを書きたくなったら来ますの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
芳香剤が呼んでいる/縮図 岬
★9 エッセイ・ノンフィクション 完結済 1話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます