第3話パンケーキ

僕は、簡単に仕事が出来る身体ではないので、障害年金を受給している。

その年金を全額嫁さんに渡していた。

家族の為に、無理を承知で障がい者枠の一般企業で働き給料の全額を嫁さんは奪った。

1日のお小遣いは500円。

タバコ代と昼ご飯代を含めて500円。

だから、当時250円のタバコのわかばとパンを毎朝買っていた。


ある休みの日。

義姉と嫁さん、子供とパンケーキ屋さんに行った。

一皿1700円。

義姉は僕にこう言った。

「ハヅルさん、あなたここのパンケーキ代払えないでしょ?働かざる者食うべからずですよ」

と。

頭に来た。

月平均して25万円のお金を全て嫁さんに渡しているのに、僕が嫁さんのヒモだと勘違いしているのだ。

義弟も言った。

「ハヅルさん、酒かタバコ辞めないんスカ?」

と、言う。義弟も僕をヒモ扱いした。

もう、馬鹿の相手したくない。

何が、働かざる者食うべからずだ!馬鹿!

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