とろい☆めらい

藤田茂修

第1話 春がきたぬ!

ぴぴっ ぴぴっ ぴぴっ


う~ん、なんだぬ

いちご🍓 いちご🍓 いちご🍓

のけーきを食べようとしてるぬに……


ぴぴっ ぴぴっ ぴぴっ


うるさい、うるさい、じゃま、じゃま


あっ!、いちごけーきが!?

きえちゃったぬ


ぴぴっ ぴぴっ ぴぴっ


ぬわぁ、うるさいぬ(怒)!!


ぴぴっ ぴぴっ ぴぴっ


いいかげんにするぬ!!


ぴぴっ……ぴぴっ……


うんぬ~~!


Σ !?


『ありっ?』


天井が見える


寝ているベッドの上で


ひまり は目を覚ました


まだぼんやりとしている


部屋の中には、先程から続く

目覚まし時計のアラームの音が鳴り響いていた


ようやく状況を掴めたのか

ひより はむっくりと布団の中から上体を起こすと、まずは、そのやかましい目覚まし時計を手に取り

そして


「こいつめ💢」


と、ボタンを押し

そしてアラームを切った


そして、その目覚まし時計を枕元にポンと投げ捨てると


ひより は寝起きの悪さを精一杯出して


「いちごけーき食べられなかったぬ」


と独りごちた


それは、とても良い天気の朝で

閉じているカーテンの隙間から明るい日差しが差し込んで来ていた


それが


ひより


6さいになった日 の 朝でした

















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