15 小説家のメニュー(開高健)

 小説家のメニュー/開高健/中公文庫、170ページ



 世界各地で様々なものを、試し、食べ、飲む。

 作者といえば、食べ物と酒は切っては離せないものだけれど、このエッセイもその例に漏れないものです。


 中にはとんでもなく奇天烈なものもあり、本書をグルメ本とくくるのは難しい気もするけれど、食べ物のことばかり集めて書かれた作品でとても読みやすく、興味深くもあり、そして何よりおいしそうです。

 下ネタもありますがそこはご愛嬌ですね。


 作品中ではカニとキノコの話がことさら印象に残っています。……マツタケの席にはぜひともお呼ばれしたいです。


 開高健といえば骨太なルポや重厚な小説が有名ですが、食べ物やお酒のエッセイも有名ですね。後者は前者よりとっつきやすく、且つ開高の人柄もよく伝わってくるので気楽に手に取れるものだと思います。

 本書もそんなエッセイですが、良い意味での男らしさ、豪快さを感じるものになっています。

 開高健のエッセンスを感じられる面白い一冊です。


 作者のエッセイ作品と出会ったのは「フィッシュ・オン」という魚釣りの話でしたが、こちらもなかなか興味深いエピソードが満載で面白かったです。釣りに詳しくなくても楽しめました。

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