第186話 5人のエルフの自己紹介
セイは、木と木の間を飛び移りながら、ルージュの母の後をついて行っていた
「…そういえば、お前達名前を聞いてなかったな」
セイは、木と木の間を飛び移りながら、周りいるエルフ達を見た
周りに居るエルフ達は、顔を見合わせ、ジェスチャーで、誰が最初に自己紹介をするか決めた
「…では、自分から…私は、ルージュの双子の兄で、森の守護団の隊長をしている、ハント ユルトです」
最初に木の裏から出て来た男は、セイの横に移動して、自己紹介をした
「へぇ~ルージュと双子なんだ、余り似てないな」
「あはは、よく言われます」
セイがハントの顔を見ながら言うと、ハントは、慣れた様子で答えた
自己紹介が終わったハントは、セイの横から後ろに移動した
「…次は私ですね!私は、森の守護団の1人、アルビル ティーマです!よろしくお願いします!」
ハントが移動すると、【土槍】を使った女性が、セイの横に移動し、元気よく笑顔で自己紹介をした
「…おう…よろしくな(何この人、さっきまで、真剣な表情しかしてなかったよね!)」
「はい!」
セイは、アルビルの元気の良さに、少し戸惑いながら返事をした
「あの…私も、森の守護団の1人…ダイナです」
アルビルが元の位置に移動すると、木の上から弓矢を放っていた女性が、セイの横に移動し、おどおどしながら、自己紹介をした
「…よろしくな、ダイナ(弓を放っていた時は、あんなに自信満々だったのに、なんで今はこんなに暗いんだ?)」
「…っ!はい!」
セイが、ダイナに疑問を抱きながら挨拶すると、ダイナは、急に笑顔で返事をした
「…次は私ですね、私も森の守護団の1人、マーク ホルンです、よろしくお願いします」
ダイナが元の位置に戻ると、【魔装】を使い、セイの頭目掛けて剣を振り下ろした男が、セイの横に移動し、静かに自己紹介をした
「ああ、よろし…あれ?(もう元の位置に戻ってるんだけど…)」
セイが、返事をする前に、マークは、素早く、元の位置に戻っていた
「…セイ様、申し訳ありません…昔から夫は、かなりハーデス家を尊敬しているので、セイ様に会えて、1人パニックに陥っているんだと思います」
マークが元の位置に戻ると、直ぐに、セイの脚を双剣で刺そうとした女性が、セイの横に移動し、申し訳無さそうにマークの行動について謝った
「そうか、そういうことなら気にするな」
「ありがとうございます!」
セイの言葉に、セイの脚を双剣で刺そうとしていた女性は、頭を下げ、感謝を伝えた
「では、私も自己紹介させていただきます…私も森の守護団の1人、カタリナ ホルンです、よろしくお願いします」
「ああ、よろしくな(この人が1番まともそうなんだど)」
「はい!よろしくお願いします!」
自己紹介を済ませたカタリナは、元の位置に戻らず、マークの場所に向かった
「この馬鹿が!」
「がっ!」
マークに近付いたカタリナは、マークの頭に拳骨を落とした
拳骨を食らったマークは、そのまま地面に落ちて行った
「「「「はぁ~」」」」「…えぇ~!」
カタリナのいきなりな行動に、エルフ達はため息を吐き、セイは1人だけ絶句していた
「…ふぅ~ハント体長、先に戻ってきてください、私はマークと話があります」
カタリナは、拳に息を吐き、地面に落ちたマークを見ながら、ハントに伝えた
「はぁ~分かってると思うが、早めに戻って来いよ」
「分かってます!」
ハントは、諦めた表情で、カタリナに伝えたが、カタリナは、ハントを見ずに、地面にいるマークに向かって飛び出した
「…ハント、あれは何時もの事なのか?」
絶句していたセイは、ハントの横に移動して、カタリナがいる方を見ながら質問した
「…はい…いきなり醜態を晒す事になって、本当に申し訳ありません!」
ハントは、恥ずかしい気持ちで、頬を赤くしながら、セイに頭を下げた
「えっと…まぁ、ハントも大変だな…」
「うっぅぅ」
セイは、どう反応すればいいか分からず、ハントの肩に手を置き、慰めたが、ハントはより頬を赤くしただけだった
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