第2話 プロローグ(改めて)

重い扉を男が押す鈍い音が店内に響いた。


おっ・・・?


こ、これは・・・よくある場末のバーのシーンでこれから始まる「ハードボイルド風」のオシャレなラブストーリーを作者が考えているのだろうと、貴方は思ったのでザァマス(笑)でしょう?


はいはいはい。(親にクドクド説教された時の娘の口調で)

物語を進めますね。(笑)


男はバーカウンターの止まり木に座るとトレンチコート(はい!お決まりです(笑))のポケットから煙草とライターを取り出し、コトリと音を立ててテーブルに置いた。


いつもの仕草をチラリと目で追いながら、いかにもやり手マスターのように優しさを含んだ笑みを作ることを心掛ける蝶ネクタイ姿のマスター(小説では同じ名前が使われるのがクドイと思われるが、敢えてつかってみたのでザァマス(笑))がポツリと聞いた。


「ご注文は・・・?」


その眼差しには「毎夜と変わらぬ問いかけだが、気の利いたアンサーでは許さないという暗黙のプレッシャーをかけるぞ」という想いはさすがに込めれてはいない、とりあえず今回は、単に営業クエッションなのでザァマス(笑)。


「デュワーズのショットで」


サングラス(おっと、描写を忘れていましたが実はかけているのですよ、ハードボイルドのお決まりでしょ、ザァマス(笑))越しにマスターを見ながら男は呟いた。


「かしこまりました」

予想通りの注文にマスターは嬉しそうに答えた。


もしここで、「とりあえずビール」などと言われたら台無しなんだけどなぁと思ったかどうかは分からないザァマス(笑)けども。


男の最初の酒は、お決まりの英国スコッチ。

飲みやすいスコッチウィスキーの中でも人気がある。


特にショットグラスで飲むストレートは大人のパンチが効いていてハードボイルドを気取るには十分であるし、とにかく美味いのだ。


おっと・・・。

行間をつけすぎたでザァマス(笑)。


シュポンとコルク栓が抜かれた音(デュワーズはこれがいいのでザァマス(笑))が店内に響き、続いて「コポコポコポ」という開けたてのボトルから注がれる心地良い音(やっぱり重複してしまうでザァマス(笑))に、隣で座っている女が少し濃い目のルージュの唇を歪ませ、微笑んだ。


「良い音、私・・大好き・・・」


ため息に似た囁きに男は「サングラスをかけていて良かったぁ」と思うほどに、ぷっくりした唇の皺があまりにも「ドストライク」で、動揺しているのを気づかれないように自分も少し(また、重複しているでザァマス(笑))口元を綻ばせた。


改めて見ると女の瞳は二重瞼の大きな半月型で潤んだ小さな光を散乱させていて、艶めかしく微笑む表情は強いオーラを放っていて男の胸をときまかせるには十分なのであったのだったの、だった。


(あぁ・・・)


良い女だと、男は思ったのだが露骨に思われないように「あくまでハードボイルドなイケてるチョイ悪オヤジを気取りながら」それでも少し緊張に喉がゴクリと鳴ったのをしまったと思いながら、掠れた声で聞いたのだったの、だった。


「何か、飲むかい・・・?」


短い問いだったが女はそれが「当然、オゴリよね?」という目つきはしないように努めながら嬉しそうに呟いた。


「じゃぁ、スコーピオンを・・・」


その銘柄を聞いた瞬間、マスターと目を合わせた男は動揺を悟られないように心の中でガッツポーズで叫ぶのをマスター(又、重複しているでザァマス(笑))は見逃さなかった。


スコーピオン。


ハワイ生まれの「さそり」の名を持つカクテルの由来は、飲みやすいためについ飲み過ぎてしまうことから。12星座のさそり座の誕生石がトパーズ(黄玉)なので、見た目はトロピカルで、フルーツなどでデコレーションされることが多い。レシピは、ホワイトラム、ブランデー、オレンジジュース、レモンジュース、ライムジュース。見つめながら乾杯すると情熱的な時間が始まるかも・・・かも・・かも・・・(笑)。


決して、ネットからのコピペでは無い(実は、そうなのでザァマス(笑))と無理な言い訳をしながら作者は綴るのですが、エコーを混ぜることで少しは誤魔化せるとほくそ笑みながら物語を続けるので、ザァマス(笑)。


そう。

バーでのカクテルは「恋の駆け引き」。


この店に通う人々は。

必死に「ウィキペディア」で勉強しながらオシャレな恋を演出するので、ザァマス(笑)。


だから。

そう。


この夜の。

男と女も。


素敵な一夜を。

過ごした・・・かな?


で。

ザァマス(笑)




クドイの好き、悪い?(笑)―完―

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