SCP発現に関する報告

SCP-0001-RYO アゲアゲなカラアゲ

アイテム番号:SCP-0001-RYO


オブジェクトクラス:Euclid


特別収容プロトコル:サイト-8104内への収容を申請中。

 収容の際は3m×3m×2mの収容施設内で30㎝×20㎝×20㎝の耐熱性のある不透明なプラスチックなどのケースに保管することを推奨する。A・Bクラス職員の接触は危険なため避け、Cクラス以下の職員での監視、研究の上、SCP-0001-RYOは紫外線や室温、湿度により影響を受けやすいため、保管の際はマイナス30℃以下で凍結させておくことを推奨する。

 現在は冷凍庫の中に不透明なタッパーでドライアイスとともに発泡スチロール容器内に入れ保管している。


 SCP-0001-RYOによる負傷者は確認されるだけで14人の重傷者、31人の軽傷者が出ている。


[追記]2018/12/17

 SCP-0001-RYOの収容許可が下り、サイト-8181、食堂横の収容施設に入れる。収容内容は申請通り。


説明:2018/12/16調査開始。

 SCP-0001-RYOは、一般的に言う「カラアゲ」の形をしている。対象が及ぼす影響は主に10代~30代の女性に多く、SCP-0001-RYOを見た女性は著しく食欲を駆られ興奮状態に陥る。なお、一部の同年代男性にも同じ現象が起こることも確認されている。


 SCP-0001-RYOは当初、[削除済み]のチェーン店である[削除済み]店で発見され、その店ではたびたび客同士のカラアゲの取り合いによる喧嘩が見られていた。また興奮状態に陥った客同士はヒップホップのような言葉でお互いを罵り合っているが、皆一様に顔には満面の笑みを浮かべ、見た人々は喧嘩をしているという認識はなく、二人の様子をまるでライブを見るかのように盛り上げていた。

 またこの現象は誰かがSCP-0001-RYOを摂食することにより停止する。その後は対象から影響を受けた者の記憶障害が発生することが見受けられる。摂食した者にはその後の異変は発生しなかった。


 誰かに摂食されたSCP-0001-RYOはその後、また別の「カラアゲ」に混ざって出現する。対象の出現に関しては冷凍のカラアゲが油で揚げられ皿にのせられることで発生する。また一旦出現した後に冷凍処理を行っても現象は押さえられないことが判明した。

 冷凍処理したSCP-0001-RYOを再度揚げるために[削除済み]店の従業員が争い、油を大量にかぶり負傷した経緯もあり、必ず影響のないものが保管処理を行う事を推奨する。


[追記]2018/12/17

 12/16、日本支部内にてDクラス職員23名による人体の影響に対する実験に及んだ。その中で8名が上記の通りとなった。影響の及ぶ対象はやはり10代~30代後半、男女関係なくということで、影響のない職員は全て「野菜や魚のほうがいい」という者ばかりだった。

 またSCP-001-RYOは視覚による影響もある事が明らかになり、以降、影などでも影響があるのかなど、支部での研究が進む。

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