第10話 〚オー〜オパ〛

〚オーソクレース〛


 化学式はKAlSi₃O₈。モース硬度は6。


 現時点では未所持のため、詳細は入手後に加筆する。



◇◇◇



〚オーラライト23〛


 化学式はSiO₂。モース硬度は7。


 現時点では未所持のため、詳細は入手後に加筆する。



◇◇◇



〚オイルインクォーツ〛


 化学式はSiO₂ 。モース硬度は7。


 流通量はまちまち、相場はワンコインから万単位と幅広い。また、サイズや形、模様も様々なため、理想のルースに出会うには根性と運が必要になる。その名の通り、石油を内包するクォーツ。



 現時点では1つ所持している。結晶のようにカットされた、0.25ctのものだ。ご多分に漏れず、内部には黄味がかったオイルが入っている。試しにUVライトを当てたところ、見事蛍光した。


 大小二つの結晶が寄り添うように切り取られた、個人的理想形態。外に持ち出し壊してしまうのはあまりに惜しいため、鑑賞用として扱うことにした。



◇◇◇



〚オニキス〛


 化学式はSiO₂ 。モース硬度は6.5~7。


 現時点では未所持のため、詳細は入手後に加筆する。



◇◇◇



〚オパール〛


 化学式はSiO₂・nH₂O。モース硬度は6前後。



 遊色効果のおかげで、素人目でも個体差が分かる存在。カンテラやブラックなど種類も多く、沼が深い。好きな人はとことんハマるであろう半貴石だ。なお、ここではホワイトオパールのみ言及する。


 多く出回っているが、相場はピンキリ。単色や1cm程度のものはワンコインで買えるが、大粒だったり見栄えが良いものは1万を超える。遊色効果やカラー、大きさ等ランダム要素が強いため、気になったものは買っておいた方が後悔は少ない。



 現在3つ所持している。そのうち2つは、合計で1.48ctのカボションカット。片方は緑と橙色の遊色効果が見られ、もう片方は赤い遊色効果が見られる。同じようで全く異なる個体だと、眺めているうちに実感した。


 別日に買ったオパールは、0.18ctのファセットカット。赤い遊色効果を持つのだが、前者2つとは違い、ローリングフラッシュを披露してくれる。その様はまるで、ギラギラと燃え盛るオーロラのようだ。



 先日、うち一つに対して実験を行った。の可能性と、吸水性を確かめたかったからである。


 小さなカップに水を入れ、オパールを30秒ほど浸す。取り出すと、遊色効果が消えた濁り石に変化した。


 本物だと確認できたところで、ペーパーで水気を拭き、日光の当たらない場所で経過観察を行う。実験から3時間後。徐々に透き通り、遊色効果が見られ始める。


 丸一日経つ頃には、すっかり元通りになっていた。とはいえ何度も水に漬けると劣化するため、今後は控えるつもりだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る