ネコ考えてみる

ハクアイル

第1ニャン 私とは!?

 私はネコである。


 この言い回しはどこか聞いたことがある気もするがネコはネコである。


 名前は無いわけではなく、────。


 主人あるじが捨てられていた幼い私を拾った際につけられた名前である。


 その際の主人の姿はハッキリと覚えている。


「こやつ……マタタビでも摂取しているのか?」

 と言うのが印象だ。


 そのまま連れて帰ってもらい、飼いネコとして主人の家に居候をしている。


 主人はご飯をくれる。遊び道具も用意してくれる。

 私としても良い主人に出会えて運が良かったと思っている。


 捨てられているネコ私たちの大半は保護施設という名の地獄に行くらしい。


 これらの点だけで言えば私は運が良かった。

 そう! 運が良かったのだ。


 だが、気になる点が無かった訳ではない。


 名前だ……。


 私のこの不服に、様々な意見があるだろう……。


『ご飯も貰えて、住む場所も提供してもらい、その上遊び道具まで用意してくれているのに何を言っているのだ』と……。


 だが、考えて欲しい……その名前が一生、死ぬまで、死んでからも墓というものに刻まれたらどう思うだろう?


 私は日本ニホンという場所の固有種らしい……。

 基本として、白、黒、茶といった3色で彩られている。世界では《MIKE》ともなっていると言うものだ……。


 さて、皆さんは気付いているだろうか?

 

 三毛猫のオスは1万分の1程しか生まれてこないのだ。 


 では最初に戻そう───

 私の名前はゴンザブロウ。 

 私は《MIKE》と呼ばれる三毛猫。

 私は1万分の1の確率で生まれる

 

 さぁ! もう分かるだろうか? 


 そう!!


 思っているその通りなのだ!!


 私はメスだ!!!!

 だが名前はゴンザブロウ!!


 理解してもらえただろうか?

 この名前は一生残るものだと!!


 今さら、名前を変えてもらいたいなどとは思わないが、もしこれを目にしている人間がいるのなら考えてもらいたい!!


 マタタビを摂取している時のネーミングはお勧めしないと言うことである。


 それでは、また次回お会いしよう。




              by Gonzaburouゴンザブロウ


 


──── 🐈 ──── 🐈‍⬛ ──── 🐈────

 

 ふっふっふっ……。考えるのも疲れる……

 これからこの作者アホウの為にしゃべらないといけないのだな……。


 作者──あのぉ……ゴンザブロウさん?


 ん? なんだアホウ。


 作者──まだ続いてますよ……?


 !? 早く言わんかアホウが! 


 これだから貴様は……ん、んんんッ!《咳払い》

 読んでもらい礼を言うぞ!!


 これから私はどんどん饒舌ジョウゼツとやらになるやもしれんぞ……。


 ふっふっふっ。


 では! また会おうではないか!

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