やばい考察

スライム農法の危険性

畑にスライムを撒く事によりその土地の魔力濃度が高くなり、魔力豊富な土地で育つ希少な薬草を、身近な場所で人工的に栽培することが可能である。

だがこれは裏を返せば魔の森と同じ状態を人工的に作り出す事にほかならず、結果的に多くの魔物を呼び寄せる可能性が極めて高いとも言える。

魔物が魔力に惹かれ行動することは、魔の森に集まる魔物や魔物の食性からも明らかであり、大変危険な農法であると思われる。

同様にクズ魔石等を使った農法実験も十分な管理が必要であると思われる。



鑑定における名前の確認

鑑定のスキルにより被験者の名前や年齢職業と言ったものが分かると言う事象は広く知られている。ではこの情報は何処からやって来るのか、またこの情報はどうやって決められているのか。

この考察では特に名前に注目して実験を行った。

名前とはたとへ本人がそう名乗ろうと、決められた本名と言うものが存在し、鑑定結果では本名が記載される。それにより偽名を名乗っていても必ず見破られると言われている。ではその本名とはどのように定められるのか?初めに付けられた名前が本名として、結婚し姓が変わった場合結婚後の名前は偽名となるのか。

結果は新たな名前が本名として鑑定に示される事となる。

ではその違いは何か。

本人が自身の名前として名乗ろうと偽名とされ、結婚し家名が変わった場合はそれが新たな名前となる。これは養子縁組をした場合も同様である。

つまりこれは自身と他者による承認により変更が行われたと言う事なのではないのだろうか。


実験その一

・被験者には村の住民の前で村の住民となり新たな家庭を築く事を宣言して貰う。

・その際、現在偽名としている名前を本名とし、これまでの身分を捨て村人になることを公式に宣言して貰う。

・村長には村の代表地してこれを承認して貰い、村人皆に承認を得る。


結果

被験者は無事新たな身分と新たな名前を得るに至る。鑑定結果では名前の判別しか出来ないが、その人物の出身や所属地を見る事が出来る神眼と言うスキルでもマルセル村住民として確認される事と思われる。

これは開拓民がその村の住民として確認される事からも明らかである。


実験その二

・被験者には村の住民前でこれまでの人生を捨て、新たに村の住人として、村人として生きて行く宣言と共に、自らの偽名を本名とする事を宣言して貰う。

・村長及び村人に、これを承認して貰う。


結果

被験者は無事偽名を本名として鑑定されるに至る。


総論

その人物の名前は本人及び周囲の承認により決定される認識証の側面を持つ。

よってその双方が承認すれば改編も可能である。

この結論には貴族の白い結婚や金銭による養子縁組と言った場合はどうなのか、奴隷狩りにあった場合はどうなるのかと言った疑問が残るが、それには各事案に対する検証が必要でありこれ以上の考察は難しいものと考えられる。

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