余韻

ほんとに君と

ふたりきりだった

のかな


繋いでた手は

まだ冷めてなくて

そこに居る気がして


ほっぺをつねって

夢じゃなかったよねって

ちゃんと確かめる


いまも

暖かいきもちで

満たされて


でもやっぱり

どこか虚しくて

もう一回って思う


「寂しい」なんて

言ったら君は怒るかな

さっきまで居たのにね


この気持ちは

硝子の小瓶に注いで

大切にしまっておこう


壊れて溢れて

君が悲しまないように

暗い顔は見たくないから


君はずるい

いつも僕より

余裕がある感じでさ


そういうとこ

好きって

想っちゃうから


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