森の主
木々の間から現れた巨大な猪からは圧倒的な強者の雰囲気を感じ取れた。その姿に足(そんなものはない)がすくんでいるものの、とりあえず目立たないようにただの草になりきっていた。
しばらくするとその猪は、また森の奥の方にいってしまった。だが、今回見ただけでわかる。あれはいわゆる森の主であっていつかは越えなければならない相手である。そんなことが俺にできるのだろうか。今の俺はただの少し魔法が使えるだけの草。少し不安になったが、まあなんとかなるだろう。
気を取り直して、レベル上げを続けようとしたが、蜂達は、猪から逃げたっきり戻ってこない。ならどうするか。俺は、スキル、養分吸収を使って周りの草の養分をどんどん吸っていった。少しずつだがレベルが上がっていく。
レベルが5ほど上がってステータスを確認したとき、養分吸収ではスキルポイントが得られないと分かった。さらに5レベルほど上がったとき、一時間に5ほどのペースで、魔力が減っていることに気付いた。
このままではレベル上げの効率が下がってしまう。そう思ったのもつかの間、鳥形の大きなモンスターが空から降りてきた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます