慰問交流会

小学生の頃、合唱団に所属してて老人ホームに

慰問交流会に行ったことがあったんです。

ちょっとしたステージで歌っていた時に、

とある1人に目がいって。

その人の顔が少しずつ溶けていくんですよ。

えっ?とは思うものの歌ってるから何も言えなくて、誰も気づかなくて…。

少しずつ溶けていって顔がのっぺらぼうみたいになって…。

その溶けていく顔の輪郭から何かが伝って垂れていくの見ながらも何とか歌っていたら、私の前で歌ってた子がステージ横にはけて吐き始めた時にもしかして同じものを見てるんじゃ…?と思いつつ、

前を見た時にはいないと言うか…顔が溶けてた人、私の前で歌ってた子のお母さんだったんですよね…。

その子に見えてたかの確認もしてないし、今、どうしてるのかも分かりません…という話

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る