259 赤ん坊
おれがまだ
生まれてから
間もない頃
世界は
何もかもが
美しく見えた
自分の部屋の中に
一人でいると
部屋の中に
漂っている
ホコリでさえ
差し込んでくる
陽の光に当たり
キラキラと輝いて
いるように見えた
おれがまだ
赤ん坊の頃
世界は
何もかもが
美しく見えた
何もかもが
新しく
おれは
好奇心がいっぱいで
目に入ってくるモノ
その全てが
宝物のように
見えた
おれがまだ
幼い頃
世界は
何もかもが
美しかった
自分が住んでいる
世界の
あまりの
美しさに
おれは一人で
息を呑んだ
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