223 逃避

厳しい現実から

逃れるために

苦しいことと

向き合うために

悲しい気持ちを

紛らわすために

おれは詩を書いている


苦しい現実と

向き合うために

寂しさを

紛らわすために

悲しい気持ちを

抑えるために

おれは詩を書いている


世の中に対する

怒りをぶつけるために

おれは詩を書いている

世の中の

矛盾を突くために

おれは詩を書いている


世間の人たちに

認められたい

気持ちはあるが

世間の人たちに

迎合される

ようなモノは

書きたくない


おれはだから

誰も読むことがない

詩を書いている


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