第41話 雷 霰 雹
日本唯一だと言うアプト式列車(アプト式とは、カール・ロマン・アプトさんが発明した、急勾配を上るための鉄道システム(ラック式鉄道)の一種で、アプト式機関車には「ラックホイールピニオン」という坂道専用の歯車が付いていて、線路の真ん中に敷設された「ラックレール」という歯形レールを噛み合わせて急勾配の坂道を上り下りします)に乗ってみようと話となり、旅行仲間達と4人で、大井川鐡道井川線の千頭駅~井川駅で、奥大井の観光列車として運行している赤いトロッコ列車に乗って、自然豊かな奥大井の旅をした時のお話です。
とりあえず千頭駅~井川駅を往復することとなり、のんびりと走るトロッコ列車の車窓から夏の渓谷風景を眺めながら駅弁を食べるなど楽しんでいました。
接岨峡温泉駅に列車が停車した時、駅の近くに日帰り温泉施設があることを発見したため、帰りに下車して日帰り温泉に入って、駅周辺のハイキングコースも散策もすることで話がまとまりました。
接岨峡温泉は、全国的にも数少ないナトリウム炭酸水素塩冷鉱泉とのことで、肌の不要な角質や、毛穴の汚れを取ってくれる効果があることから「若返りの湯」と呼ばれているそうです。
効果・効能には、神経痛・関節痛・くじき・うちみ・五十肩・運動麻痺・慢性消化器病・冷え症などと書いてありました。
外の風景を眺めながら温泉に浸かった後、70~80分程度で歩けるハイキングコースを散策していると、地元の方達でしょうか「鹿」の解体をしているところに遭遇したり、複数のつり橋を渡ったり、神社仏閣を参拝したりと色々楽しめました。
しかし、ハイキングコースの途中で、あと駅まで数百メートルのところで急に天候が悪化し、雷とともに霰や雹も混じってのゲリラ豪雨が降り始めたため、倉庫らしき建物の軒下に避難して雨が上がるのを待つことにしました。
井川線は観光用の鉄道であるため最終列車の時刻が、接阻峡温泉駅で午後4時頃、乗り遅れれば列車では帰ることが出来ず、遠方からタクシーに来てもらうか、接岨峡温泉の宿に泊まる以外には方法が無さそうなので、本当に焦りました。
仕方が無いので、少し雨が弱くなってきたタイミングで皆で走って、接岨峡温泉駅にずぶ濡れで戻りましたよ。
都合よく傘も雨合羽も持参しているわけがありませんから仕方無いですね。
本当に季節が夏で良かった、替えの服も無く、濡れたままで帰宅することとなったので、晩秋や冬だったら確実にカゼを引いてしまったところです。
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