第2話 大量のフイルム写真をデジタル化

 馴染みのカメラ店で、25年ほど前に過去に写した大量のフイルムをデジタルデータ化しました。


 それ以降は20枚~30枚ほど纏めて、定期的にデジタル化するようになり、デジタルカメラを主機として使うようになるまで延々と続きます。


 今のデジタルカメラしか知らない世代では考えられないだろう面倒さですね。


 アナログのフイルムは経年劣化するようなのです。


 特にネガフィルムの経年劣化は早く、20年ほど前のフイルムでも色が薄くなり、再プリントしようと馴染みのカメラ店に持ち込みましたが、思うような仕上がりにはなりませんでした。


 馴染みのカメラ店の若に「大量にフイルムがあるが、どうしたもんだろうか」と相談したところ、「店のミニラボ機はデジタルスキャナー付きだから残したい写真だけでも全部デジタルデータ(JPEGまたはTIF)化しようか」とのこと。


 早速自宅にあるネガフイルムとポジフィルム(リバーサルフイルム)を全部持って馴染みのカメラ店に行き、大量に一気にデジタル化することに。


 ネガフイルムは、パッと見てもイメージが湧かないので、過去に大伸ばししたフイルムだけをデジタル化、ポジフィルムは全数チェックしてのデジタル化です。


 カメラ店で丸々1日かけて大量にフイルムチェックしデジタル化しました。


 それでもデジタル化したのは撮影したフイルムに対して、ポジフィルムで多くても10分の1程度、ネガフイルムに至っては1000分の1以下に過ぎません。


 自宅のパソコン用スキャナーと違い、カメラ店のミニラボ機のスキャナーは処理がとても速いし画素数も多いので、とても助かりました。値段も今日だけの条件で特別に割引してくれたのもありがたかったです。


 自宅のパソコン用スキャナーだと、取り込みできる画素数・画質もイマイチだし、フイルムからの取り込みに時間がかかり過ぎてイライラしたものです。


 またこの馴染みのカメラ店は、「一般的なカメラ店が取り扱う機材としては、一番高性能のデジタル化出来るミニラボ機とのことで、67用のマスクは店内での記念撮影があるので店でも使うが、645用のマスクはほとんど貴方専用だよ」と笑っていましたね。


 デジタル化で645のフイルムが約1800万画素のデータに67のフイルムが約2800万画素のデータになり、後々馴染みのカメラ店が導入したA1サイズのプリンタを使って大きくプリントしても余裕で綺麗にプリントされることとなり、これはうれしい誤算となりました。


 ちなみに35mmカメラを使っていた時代は、主にネガフィルムを撮影に使っていましたが、1984年にペンタックス645という中判カメラが発売されたタイミングを機会にカメラを買い換え、写した写真を一々全部プリントする必要も無いからとポジフイルムを常用することにしたため、デジタル化するにあたりフイルムの劣化被害を最小限に抑えることが出来たことは幸いなことでした。


 でも35mmカメラと比べて全てが高価な645の機材を揃えるため、何年間かボーナスが全部カメラとレンズ代となってしまったことは、良い思い出?ですかね~

 デジタルカメラの645Dを常用カメラとしている今でも、645のレンズ達は現役で使い続けていますから、レンズは長持ちするものですね。



 フイルムカメラの時代は本当に真剣になって厳選して撮影していたためか、1回の撮影旅行で写した枚数が100枚を超えることはほとんどありませんでしたが、デジタルカメラはバッテリーが持つ限り何枚でも写せて、必要なければ消去すれば良いし、余分な費用も掛からないとの甘い考えが出てしまい、残念ですが無駄に多く写しているような気がしてなりません。

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