172 荒野の花

今から

25年前に

おれは初めて

詩集を

自費出版したが

あれ以来

おれは一人で

彷徨い続けた


今では

ネット上で

おれは頭角を

現すようになった

詩人の中でも

若手で

トップクラスの

才能の持ち主とまで

言われるようになった


それ以前の

おれは

本当に

何にもなかった

一人でだだ広い

荒野を

彷徨っていた


彷徨いながらも

おれは荒野で

大輪の花が

開いているのを

見つけた

おれはその

大輪の花のおかげで

少しだけ

勇気づけられた


あれからもう

おれの人生の

半分以上の

時間が過ぎた


おれは今では

詩人の中でも

若手とされて

トップクラスの

才能があると

評されるように

なった


長い時間は

かかったが

やっとのことで

おれはここまで

たどり着いた









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