46 臥龍

親父とお袋は

長年の間

いつも二人三脚で

頑張ってきた

辛い時も

苦し時も

悲しい時も

いつも二人で

寄り添いながら

生きてきた


おれの親父は

何にもない

男だったけど

お袋は

そんな親父に

愚痴もこぼさず

親父や家族を

陰で

支え続けた


親父が幸い

だったのは

お袋が

いつでも親父の

味方を

してくれたことだ


親父もお袋も

いつでも

二人で寄り添いながら

歩いてきた

辛い時も

苦しい時も

悲しい時も

二人で力を

与えながら

生きてきた


よく世間では

カネの切れ目が

縁の切れ目だ

なんて

言われたけれど

うちには

おれが生まれたときから

カネなんて無かった


それでも

一度も縁が

切れること無く

おれが生まれてから

50年以上が

経過した


今ではみんな

歳をとって

穏やかな

毎日を

過ごしている

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