43 自由人の宿命

若いうちであれば

自分が通う

学校や

自分が勤めている

会社などに

反感を持つ

若者も

一人や二人は

いるだろう


でも学校を

卒業すれば

学校を

社会人になれば

企業や会社などを

受け入れて

どこかで

折り合いを

つけなくては

やっていけない


でもおれは

50歳を過ぎた

今でも

どの学校にも

懐疑的だし

サラリーマンなんて

クソ喰らえだと

思っている

おれの場合

いくつになっても

学校にも

企業や

会社に対しても

折り合いがつかない


おれみたいな

人間が

社会に

溢れていたら

その社会は

成り立たない

だろうが

一人や

二人なら

おれのような

男がいても

許されるだろう


おれはどこにも

属さず

どこにも

おれの居場所はない

おれは常に

現状から

逃げ出すこと

ばかりを

考えている


おれが社会人に

なってから

どこに行っても

逃げ出すことばかり

考えていたし

どこに行っても

必ず誰かに

反発していた


おれは今でも

相変わらず

逃げ出すことばかり

考えている

現状に

満足したことは

ほとんど無い


これがおれの

宿命だ

おれは昔とは

違って

変わったようで

本質は

何にも変わっては

いないようだ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る