【カクヨム】ってどんなサイト?

 【小説家になろう】同様、ランキングでは転生系や悪役令嬢ものが強いです。しかし中堅クラスには、テンプレートではない独創性の光る作品がひしめいています。

 バラエティに富む色々なタイプの小説が揃っているので、私が新しい作品を読みたくなった際には、主にこちらのサイトで探しています。

 他のサイトに比べて男性作家さんが多い印象。


 よく言われるのが、【カクヨム】では作者=読者ということ。

 実際の割合が判らないので断言は出来ませんが、アカウント取得者の大半が執筆活動をされている人のようです。

 実際私も、読み専門の方は少なく感じます。出会えてもすぐに別れがやってきます。

 時々読み専門の方から☆(評価点)を頂戴することが有るのですが、だいたいが数ヶ月後に消えています。ちょちょっと調べたら、☆どころか【カクヨム】を卒業されてアカウントごと消えておりました。まだ評価してくれる方が少ないので、居なくなったフォロワーさんが誰かすぐに判る自分が哀しいです。

 執筆活動をされている方は作品を置いているので、忙しい時でもアカウントは取得したままで活動休止という形をとられますが、読み専門の方はスパッと退会されるみたいですね。


 それで【カクヨム】では残った作者同士で読み合ったり感想書いたりすることになるのですが、このやり取りがめっぽう熱いです。コメント数がどんどんどんどん増えていきます。しかも長文です。

 最初は「〇〇のキャラが好きです」とか様子見程度なんですが、徐々に「ここのこれは伏線なのでしょうか」と深い考察に入り、やがてお互いの創作論を熱く展開することになります。作者同士、共に切磋琢磨して上を目指そうという意識が働くのでしょう。あと単純にサブカルチャー仲間が見つかって嬉しいのかもしれません。マイナージャンルでは特に。

 【なろう】でも作者同士の交流は有りましたが、ここまで熱量は高くなかったと記憶しています。

 私は「長い感想バッチこい」なので、【カクヨム】の武士もののふ達の熱い魂を歓迎しています。豆知識ですが「バッチこい」とは、「バッター打ってこい」の省略形なんですって。ご存知でした?


 さて、【カクヨム】でどうしても語らなければならないのが、新人作者の不遇です。

 『はじめに』でも書きましたが、こちらのサイトで新しく活動を始めた作者さんは、1日で稼げるPVの少なさにまず愕然とします。1桁スタートが珍しくありません。

 【カクヨム】でのみ執筆されている方はこんなものかと素直に受け入れるかもしれませんが、別サイトから移ってきた者達にこれは厳しい洗礼となります。

 比較対象に再び【なろう】を挙げますが、あちらでは無名の新人でも初投稿で20~50くらいPVが付くんです。テンプレ作品ならその10倍いくかもしれません。

 【カクヨム】と【なろう】の新着リストは似た形式です。それでどうしてここまで差が出てしまうのか。ズバリ、読書にのみ集中して下さる読み専門の方が少ないからです。

 作者さんは自分の作品を執筆しなければならないので、読書に掛ける時間があまり多くありません。だから新着リストをマメにチェックできないのです。

 私自身、読書の際は参加している自主企画の中から選んだり、自分の小説を評価して下さった方の作品を読み返しに行ったりして、うん、新着リストをほとんど見ていませんね。

 ちなみに、「自分の作品を面白いと思って下さった方とは感性が似ているかもしれない」と読み返しに行き、ピュアな私はの被害に数回遭いました。この星爆についての説明と恨みつらみは別ページで行います(怒)。


 【カクヨム】には自主企画と言う、個人が主催する作品アピールイベントが沢山有ります。新人さんは企画に積極的に参加して、時には自分で主催して、知名度を少しずつ上げていきましょう。ゆっくりじっくりニョキニョキと。このサイトでは焦っちゃ駄目です。



☆☆☆まとめ☆☆☆

【カクヨム】の良い所

 ・隠れた骨太作品多し。読書が楽しい!

 ・執筆ツールが使いやすい!

 ・大小様々なコンクール有り。エントリーも簡単!

 ・熱いコメントで感想欄が賑わうよ!

 ・PVに応じて広告料が貰えちゃう!

 ・予約投稿が分単位でできる!


【カクヨム】の悪い所

 ・読み専門の読者さんが少ない。

 ・ある程度の社交性が無いと作品知名度が上がらない。

 ・応募多数の為、読者投票を突破しないと大きなコンクールで先に進めない。

 ・本文に挿絵を入れられない。近況ノートにイラスト掲載は可能。

 ・一人当たりの持ち点が3しかない。

 ・R15までなので、濃厚なラブシーンを欲する者は今すぐ立ち去れぃ!



 私はけっこう【カクヨム】の雰囲気が好きです。顔を合わせずにサークル活動をしているような楽しさを感じています。

 でも作者間の交流はらない、執筆だけに集中したいタイプの方には向かないかもです。(そういった方にお薦めなのが【NOVEL DAYS】)

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