第4話
春視点
「桜ちゃん、昨日ドラマも最高だったよね」
「俺も見た見た」
「あー、一度会ってみたいな」
自分のアイドルの話題を出されても嬉しく無い。むしろ、こんなただでさえ一人と言う決められた地獄な環境に居るのに、さらに現実を受け入れない感覚が辛い。
「私もう新曲も何度も聞いちゃってさぁ」
「私も中毒だよ!」
何回も何回も好きでもない歌を歌った。
「私もカラオケで何回も歌ったよ」
それもそれが仕事である私の半分もいかない数だろう。
「私も歌いたい!!今日行こうよ」
レッスンで無理矢理歌わないといけない。
クラスメイトは楽しそうにアイドルの私の話をする。
どうして、ここまで理不尽なんだろうか、あの子達は私と違って友達も作れるし、家も平和だろうし、休みの日も自由に出来るのに・・・
何倍も私より幸せだろうに・・・あの子達の溜に頑張らないといけないの?
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