最強の竜種の中でも最弱の緑竜に転生したけど努力と根性で最終進化!いろいろあって朋友の墓守して幾星霜、久しぶりにまったり冒険者生活満喫したい。
俺がユグドラ達と別れて先行し、足止め役のピンチにギリギリ間に合うまでにやっていたことの件
俺がユグドラ達と別れて先行し、足止め役のピンチにギリギリ間に合うまでにやっていたことの件
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それらの封印は1つで俺の強大過ぎる翡翠竜の力を10分の1に抑えるもので、相互干渉することで効果が乗算される。
つまり、俺は通常時の100万分の1から1,000分の1まで身体能力面の力が戻っている。
ちなみに魔力関係の封印まで称号取得当初解除されて大惨事になったため、なんとか解除されない様にいろいろな所にいろいろな対価を払って調整した。
封印が3つ解けたことによる影響は顕著で、俺の走力は既に音速を超えて所謂、音の壁をぶち破りながら、土煙を盛大に巻き上げ続けて、雑草に侵食された街道の痕跡の上を駆け抜けている。
既に、ユグドラ達が乗っている俺を追いかけているゴーレム馬車を完全に置き去りにしてどんどん距離が離れていっている。
ふと、望遠鏡レベルの視力になった視界に数台の馬車と疲労困憊な様子の草臥れた集団が目に映った。おそらくカーン辺境伯領への亡命希望の難民達だろう。
このまま疾走を続けると俺はすぐにあの集団とぶつかることになる。そうなると、音速を超える速度を出し、装甲車以上の肉体強度をもつ俺はまず間違いなく彼等を轢き殺すことになってしまう。それは避けたい。
だから、俺は彼等に気づかれない内にジャンプをして彼等の上空を余裕で通過して通り過ぎることにした。
跳躍する直前になって、疾走に付随して発生している衝撃波のことを思い出した。
放置すると、折角ジャンプして衝突から助けた難民達を衝撃波が刈り殺すことになる。
もう死が身近なこの世界の死生観が染み付いている俺にとって、面識のない人間達がどれだけどう死のうが知ったことではないのだが、今後テオドール達が執る難民政策等を考えると、ここで彼等から死人が出るのは間違いなく面倒なことになるため、俺は【空間収納】を展開して衝撃波を
そして、踏み出した片足に全体重を乗せて膝を屈めて軽く地面を蹴ってジャンプした。 直後、俺の体は急激に宙を舞い上がった。
おそらく地上からは豆粒程にも見えない高さを滑空している。
俺の眼下に広がっているのは赤龍の里近辺の岩場では見られない平原と森林の緑。
そして、散見される家屋や砦といった人工物。 不意に、俺が赤龍の里に引き篭もる前に植えて今は大きく成長しているであろう世界樹のことが俺の頭を過った。
望遠鏡並の視力を持つ今ならば、その大きく成長している姿を見ることができるはずだ。俺は朧げながらなんとか覚えている世界樹が植えられている2つの場所へ視線を移すことにした。
まず、たしか北西にあるこの世界が創造された時に植えられたという最古の世界樹。エルフ達の国で守護・管理しているこの世界最大の大樹で、引き篭もる前の冒険者をしていたときにルベウス達と見に行った思い出の樹だ。
しかし、記憶の中にあるその威容は欠片もなく、まるで初めからそこになかったかの如く、エルフ達が管理していた世界樹はなくなっていた。
落ち着いたら最古の世界樹について必ず知っているユグドラに訊くことにした俺は気を取り直して続けて、昔の大戦で俺を残して死滅してしまった緑竜を復活させるために植えたが、一部のクソ天使の横槍で手放さざるを得なかった世界樹を植えた方角へ視線を移した。
植えた場所は先の最古の世界樹よりも遠い、ここから北の大地。だいたい1,000年経っているから、最古の世界樹程とは言わないまでも、順調に成長していたらここから見えるはず……なのだが、何故かこちらは可視化できるまで濃縮された大気中の魔力に遮られて見れなかった。
沈んでいく俺の気持ちと共に跳んでいる体は落下を開始して、轟音と共に俺は地面にダイナミック着地をした。
俺が着地した地点は隕石が落下した場所の様な惨状が広がり、着地点に広がっていた多数の「蛮族死すべし慈悲はない」が示していた敵性反応は全て消え、死屍累々が広がっている。
この先で今も大多数の盗賊もどき達相手に大立ち回りをしている足止め役が健在だから、俺が斃したこいつ等は別ルートから亡命者達を襲う別動隊だった様だ。
ジャンプ中に2組の移動用魔導具で亡命者の集団に合流するため急いでいた冒険者が通り過ぎていったから、足止め役として残った者達に限界が迫っているのだろう。
だが、ここに広がる死体をそのままにする訳にはいかない。防疫のため、死体の山をそれ専用の【アイテムボックス】に掃除機の様に吸い込ませて、まだ消えない「蛮族死すべし慈悲はない」の示す反応に従い、討伐対象反応に染まった場所を目指して再び俺は駆け出した。
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