第87話 財産

[ユリクリウス:南北アメリカ大陸貰って何したら良いんだこれ]

[クロワッサン:ふわわさんとかは欲望解放して幼女タウン作るとか言ってるけど、国作れということだろ]

[ユリクリウス:ゴールド稼いで国民(サポートロイド)を増やして理想の国作れと]

[クロワッサン:まあ上位陣のモチベーションアップのためだろうな。プライベート保たれるし]

[ユリクリウス:プライベート保たれるのが一番デカいな。お蔭でもう手を出さない理由が完全になくなったわ]


ユリクリウスとの個チャで、ユリクリウスは南北アメリカ大陸の両方を受け取ったそうなのでお隣さんである。……規模が大きすぎてお隣さんという認識が正しいのかも分からない。他に出資額の大きかった時雨さんは中国部分、ゼルさんはロシア部分、ふわわさんはオーストラリア大陸を受け取っている。黒猫は当然のように日本の位置だけど規模的にはかなり小さいな。


1億ゴールドぐらいの出資をしていた人は、大体国レベルの面積の土地を持てたか。ハルさんという名のロリ爆乳スキーがアラビア半島を貰っていたのでこちらが真のお隣さん。ABCは台湾。相変わらず黒猫からの扱いが雑だけど台湾の時点で個人が所有するにはおかしいレベルで広いからな。


[黒猫:あ、そうだ。船団番号31への移籍は3日後にやっておいてくれ。マイルームがそのまま移動することになるから基本的には何も変わらないけどな]

[クロワッサン:そう言えばそれがあったな。まあマイルームそのままで移動できるなら生活環境は変わらないか]

[ABC:生活環境として変わる部分はクエスト受注時の受付の人やショップエリアの店員が変わるぐらいかな]

[白猫:ちなみに3日後になった原因は駄マスターの事務速度が非常に遅いためです。チャットしている暇があったら作業して下さい]

[ユリクリウス:船長業務って何するのか分からなかったけど、ショップエリアやメディカルエリアの人員とかを全部揃えるのか……?]

[ふわわ:お仕事頑張れー☆]

[黒猫:イラッ☆]


それと船団番号31の船長に黒猫が就任したため、現在黒猫は1人で船団番号31の船に乗り込んで色々と手続きをしているらしい。船長としての最初の仕事が1000万人が住める母船の環境作りをするとか中々にハードではある。なんかショップエリアを構成する店を経営するお偉いさんと沢山面会があるらしいし、受付嬢とかも決めていくのか。全員幼女にしそう。


最悪この辺はサポートロイドで構わないみたいだけど、タキオン船団の一般市民の中にも少なからず働きたい人はいるみたいで、その人達を書類だけで選んでいくのは難しそうだ。……船団番号31に移籍が終わったら、例の惑星の探索に向かうか。


[ユリクリウス:よし、俺もサポートロイドを大量購入して国作るわ]

[クロワッサン:1日1人は買えるペースで金は貯まりそうだし、そうしない理由がないからな……。そう言えばタキオン船団が大量のサポートロイドを作ってシャドウ退治に使ってない理由って何だ?]

[ユリクリウス:武器と装備が足りなくなるんじゃないか?それでいて最終的には弱いからな。

あと、今でも辺境のシャドウ討伐はサポートロイド使ってるらしいぞ]

[クロワッサン:使っていることには使っているのか]

[ユリクリウス:あと大量のサポートロイドがいると反乱するとか?過去に一度あったらしいし]

[クロワッサン:うわその話は聞きたくなかった。え、それって国作りするレベルでサポートロイド作るなら危険じゃないか?]

[ユリクリウス:どうだろうな……。黒猫もこの話は知っているはずだし、そこら辺は考えていると思うが。そうじゃないならメイドロイドの方で開拓は事足りるからな]


サポートロイドは、これから大量に買うとなったらもうランダムクリエイトに任すしかないけど元々のゲーム時代でもランダムクリエイトは悪くなかった。パッと手軽に可愛い子が作れるので、キャラクリに熱意のない人のサポートロイドなんかはランダムクリエイトそのままなのが珍しくない。


それが現実となって、好みのタイプだけ入れればその方針にそったランダムクリエイトが出来るようになったので大量に作る場合はこれに頼ることになるだろう。……将来的にこの惑星、ロリっ子で埋め尽くされそうだな。


しばらくすると、惑星の名前を黒猫が決めたようでメールの方でチーム全体に連絡した。元々の名前は『管理番号myh856902』だったが、流石にそのまま使うのはアレだし覚えられないから改名したようだ。改名した後の名前は『レリックアース』で、黒猫の好きそうな名前で、自分も悪くはないと思う。


なおチームメンバーからは長いと概ね不評で惑星は単に『レリック』という単語だけで呼ばれるようになる。一部には好評だったけど、どうせなら『ロリっ子パラダイス』とか『ロリエデン』とかにしろよと多くの人に突っ込まれていた。

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