甚だ不本意ながら女人と暮らすことに相成りました

鬼居かます

第1話 そして俺は家政婦と出会った。

 青天せいてん霹靂へきれきと言う言葉がある。


 今の俺はまさにそれだった。

 中学生でひとり暮らしを始めるなんて、まったく想像もできなかったからだ。


 


「ご飯も洗濯も全部シゲさんに頼んでいるから」




 妹の古都葉ことはは午後より来る住み込み家政婦さんに電話ですべてを頼んでいるようだった。

 足元にはバッグがあり、秋に向かう土地に行くために茶系の色の服を着ている。 


 


「それよりバスに乗り遅れるぞ。飛行機、間に合わなくなったらどうすんだ?」




「う、うん」




 涙目でえへへと笑顔を作った。

 だがその笑顔はおそらく強がりだろう。

 俺を一人残すのが気にかかるに違いない。だが心配は無用だ。俺はそんなに弱くはないつもりだ。


 


「夏休みになったら帰ってくるから」




「ああ、何度も聞いたよ」




 するとようやく決心がついたようで、大きなバッグをよいしょと持ち上げて妹は玄関を出て行った。

 途端に家の中がしーんと静かになる。


 


「誰もいなくなっちまったな」




 普段は狭いうるさいと思っていた我が家だが、こうして誰もいなくなるとなんとなく広さと同時に寂しさも感じる。不思議な気分だった。

 俺はやれやれと言った感じでひとり居間に引き上げた。


 



 ――ことの顛末はこうだった。


 



 当たるはずなんかないだろう。

 誰よりも俺がそう思っていた宝くじにお袋が当たってしまった。それも一等だった。


 


 驚くなかれ。

 親父の一生分の稼ぎよりも遙かに高額な賞金が、我が家に到着してしまったのだ。


 


「お父さんは仕事を辞める」




 常日頃から会社に対する不満やグチばかり口にしていた親父がそう宣言したのは当然だったのかもしれない。 だが、お袋がオーストラリアに移住すると言って家財道具を整理し始めたのには流石に驚いた。

 しかしお袋の決意は固く苦手なパソコンを使い新居まで購入してしまったのである。


 


 こうなるともう止まらない。

 親父は辞表を会社に叩きつけ、お袋と妹は毎日のように英会話教室に通い始めたのであった。


 


「お前はいかないのか?」




 親父が、なにひとつ変わらぬいつもの日常を送っている俺に尋ねてきた。


 


「剣道がある。

 オーストラリアでまともな剣道ができる訳がない」


 


 そう返答した。

 すると親父はじいさんに似たな、とだけ言って万事納得したようだった。


 


 そう、俺の家は代々剣道一家なのである。

 遠い祖先は旗本で徳川家に使えていた家柄なのだ。


 


 親父はてんでダメだったが、祖父も曾祖父も全国大会の常連だった。

 俺も小学校から初めて今は初段。

 そして夏の中学校全国剣道大会予選会に備えて猛稽古中なのである。


 


彰彦あきひこ、剣道が嫌になったらいつでもオーストラリアに来るのよ」




 なんて、お袋はお袋らしく慈悲深い笑顔を見せてくれたが剣崎つるぎざき彰彦はこれでも日本男児、そうそう簡単に弱音など吐くつもりはない。


 


 そんなこんなで親父とお袋、そして妹はさっさと移住をしてしまったと言う訳だ。

 なんともあっさりしたものだ。


 



 俺がこんな風に頭の中で回顧していると玄関のチャイムが鳴った。


 


「今日から住み込みで働くイワイシゲです。お邪魔します」




 と、女性の声があった。


 


「ああ、上がってください」




 やがておばさんが入って来た。

 シゲさんと言う名前からにしてもっと年寄りかと思ったが、それほど年でもなさそうだ。


 


 髪はザンバラ、分厚い眼鏡にマスク、ジャージ姿に割烹着で現れた家政婦さんは勧めたソファに腰掛けることもなく立ち尽くし辺りをうかがっている。

 ただし動作は遅くて、疲れている中年婦人って言った雰囲気がむんむんだ。


 


「君だけ?」




 変な尋ね方である。


 


「はい。僕は剣崎彰彦です。

 両親と妹はオーストラリアに行ってしまったので」


 


「ええ。伺っています」




「そうですか。

 家の物はなんでも自由に使って構いません。風呂もトイレも台所もそうです。

 そして部屋は妹の部屋を使ってください」


 


「わかりました。……荷物は後で宅配便で届きます」




 そう答えたシゲさんはバケツと雑巾のありかを訊いてきた。

 さっそく働いてくれるらしい。


 


「じゃあ、私は仕事します」




 そう言い残すとシゲさんは廊下に姿を消した。


 


「さて、稽古でもするか」




 今日は日曜日なのに珍しく部活は休みだった。

 だがなにもしないと身体がなまってしまいそうなので、俺はそんな日でも稽古は欠かさない。


 


 俺はリビングにいつも起きっぱなしにしている木刀を持つと庭に出た。

 そして素振りを始めた。


 


 ふつう剣道の素振りはみな竹刀でやるやつが多い。

 ウチの部でもみなそうだ。


 


 いつも使っているものだからこそ身体にも馴染んでいるし、間合いや呼吸の取り方も実戦のイメージがわきやすいからだ。

 だけど俺はいつも木刀を使っている。


 


 それは木刀の方が重くて特訓向きと言うのもあるが、いちばんの理由はかっこいいからだ。

 我ながらしょうもない理由だと思うが、かっこいいのはかっこいいのだ。

 ま、……とにかく竹刀は形がおもちゃっぽくて気に入らない。


 


 一度家宝の日本刀を素振りに使ったこともあったのだが、重くて腕がつりそうになってしまったことがあった。 それに流石に本物の刀での稽古は、危ないし近所に聞こえが悪いと言う理由でお袋からダメ出しをされてしまったのでもうやってない。


 


「ふう……」




 素振りを三百もすると流石に腕が痛くなってきた。

 額から汗が流れて目にしみる。心地よい疲労感もある。


 


 やがて俺は着替えを取りに自室に行こうとした。

 すると宅配便がやって来たので応対する。

 すると荷物が段ボール箱で二十もあった。おばさんにしては私物が多いような……。


 


「ああ、すみません」




 シゲさんがハタキを片手に姿を現したので、俺はシゲさんにその場を任せてシャワーを浴びることにしたのだ。

 そしてその後二時間は過ぎた頃だろう。俺はベッドの上で目を覚ました。

 雑誌を読んでいたらまどろんでしまったようだ。


 


「おお、いい匂い」




 階下から料理の匂いが漂ってきていた。

 時計を見るとそろそろ夕方だ。シゲさんが夕食を作ってくれているのだろう。

 俺はトイレに行こうと思い部屋を出た。


 


 そして廊下を歩いていたときである。

 ふと鼻歌が聞こえてきたのだ。それはどうも風呂場からのようでシゲさんが口ずさんでいるのがわかった。


 


「ずいぶん若い歌を知ってんだな」




 それは今いちばん売れているアイドルグループのものだった。

 俺は剣道一筋なので詳しくは知らないが、それでもそれがヒット曲だということくらいはわかる。


 


「さて、便所に……」




 そのときだった。


 


「うぐっ……!」




 思わず変な声がもれた。


 


「……うっ」




 下着だった。

 脱衣カゴに女性ものの下着が丁寧にたたんであるのを見てしまったのだ。

 しかもフリルのついた淡いピンクときている。


 


「落ち着け、落ち着け」




 俺は右手で胸を押さえ深呼吸する。

 剣崎彰彦、いいか、いいか、これは中年女性のものなんだぞ。


 


 そんな言葉を頭の中で反芻するのだが、どうにも色っぽいので目が離せない。

 いかん。……頭ン中がむんむんしてきた。


 


 俺はイメージしてしまう。

 この下着を身につけている女体にょたいが脳裏に浮かんでしまうのだ。


 


 真っ白な手足、透き通るような肌、そしてふくよかな曲線……。

 ぬおー。

 俺はエアー素振りを繰り返す。くー。心頭滅却、心頭滅却……。邪念よ去れっ!


 


 ――そのときだった。


 


 カチャリとガラス戸が開く音がしたのだ。

 うおーっ! 俺、ピンチっ! 

 思わず目を背けるが、そろりと出てくる真っ白な足先だけは見えてしまった。


 


「キャーーーーっ!」




 すんげえ悲鳴が狭い脱衣場に響いた。


 


「御免っ!」




 悲鳴を上げたいのは俺の方だって。

 そう思いながらも俺は全力で自室へと走り込んだのだった。


 


 もはや尿意なんてのはどこかに吹き飛んでいた。

 剣崎彰彦、一生の不覚だった。


 


 ◇ ◇ ◇


 


 俺はベッドの上でもんもんと考え込んでいた。

 もちろんそれはシゲさんのことだ。


 


「おばさんでも悲鳴を上げるんだな……」




 なんてことを口にしてみるが、そのおばさんの下着を見て興奮してしまったのは俺だ。

 くー。若さって罪だよな。

 情けないやら、カッコ悪いやらで、どうにも締まりが悪い。


 


 だけど、悲鳴の声が妙に若かった。

 あれじゃまるで年頃の女の子みたいじゃないか。


 


 ――コンコンコン。


 


 ノックの音がした。


 


「ご飯ですよ」




 どうやらシゲさんが俺を呼びに来たようだ。

 俺はあわてて居住まいを正すと正座になる。


 


「ど、どうぞ」




 俺が返事をするとドアが開けられた。

 すると白髪交じりのザンバラ髪、ジャージに割烹着のシゲさんが立っていた。


 


「さっきはすみません」




 シゲさんがペコリと頭を下げる。


 


「い、いや。俺の方こそ。さ、さっきは便所に……」




 俺はあわてて取り繕った。素直に頭を下げたのだ。

 男たるものそうそう頭を下げるべきではないが、女性にとって裸は宝。


 


 それを見てしまいそうになったのだ。

 例え相手が中年だとしても、それ相応の謝罪はすべきだろうと思ったのだ。


 


 そして俺のそんな態度は功を奏したようで、やがてシゲさんは納得してくれた。

 ……ま、そもそも間違った話じゃないしな。


 


 立ち止まって下着を見ちまったのが運の尽きだったが。

 そして俺は階下に降りて食卓についた。そして目の前の料理につばを飲む。


 


「ハンバーグか」




「ええ、好きだと聞いていたので」




 俺はシゲさんの事前情報の収集に舌を巻く。

 おそらく妹の古都葉辺りから聞いたのに違いない。


 


 俺はハンバーグに目がない。

 ステーキやとんかつも嫌いじゃないが、いちばんの好物はハンバーグなのだ。


 


「いただきまーす」




 俺は箸を取る。


 


「う、うまいっ!」




 見事なうまさだった。

 口に入れると肉汁がジュワーとしみ出てくる。


 


 そしてデミグラスソースも完璧で酸味がほど良いバランスだ。

 お袋や妹が作るものよりも確実にうまかった。そして料理の腕はハンバーグだけではなかった。

 ご飯も味噌汁もすばらしい。


 


「さすが」




 俺はシゲさんに感服した。


 

 どれくらいのキャリアがあるのか知らないが、きっと相当のベテランなのは間違いない。

 脱衣場でのハプニングでこの先どうなることやら不安を感じたが、料理に関しては文句のつけようがないのはわかった。


 


 その後、シゲさんも食卓に着き俺と食事をともにした。

 そして会話をしたのだが内容は俺に関するものばかりだった。




 学校ではなにをしているのか? とか、どんなテレビ番組が好きなのか? とか、勉強や進路はどう考えているのか? とかだ。


 


 俺はその度にいちおう真面目に答えたが他人からよく朴念仁だと言われているので、喜んでもらえる回答ができたのかわからない。


 


 そして俺はときおりシゲさんに質問をしてみた。


 


「シゲさんは以前はどんなところで働いていたんですか?」




 するとシゲさんは難しい顔になる。

 ……と、言っても度の強い眼鏡越しなので、その細かい表情まではわからないが、あまり気乗りしない様子だった。


 


「……見た目は普通の家です。

  家族がいて。……そうですね。ちょうど君くらいの年齢の女の子がいる家庭でした。

  でも家族はバラバラで恵まれていない家でした」

 

 

 

 そう言うのだ。

 それをため息交じりに言われたのでニブイ俺でも流石にそれ以上訊いてはならない気がしたので口をつぐんだのであった。


 



 それから俺は洗い物をしてくれているシゲさんを残して、自室へと登っていったのであった。

 俺は勉強は好きじゃない。

 できるならしたくないのが本音だ。


 


 だが、これでも中学三年生と言う受験生のはしくれなので、流石になにもしないと言う訳にはいかない。

 それで一日、二、三時間は机に向かうのだ。


 


 だが、それも途中で投げ出してネットをしたりゲームをしてしまったりといい加減なのだが、しないよりはマシだろうと常々思っている。


 


 そしてそれもそんな最中だった。


 


「お邪魔ですか?」




 ノックの音とともにシゲさんの声が聞こえてきたのだ。


 


「あ、はい。大丈夫です」




 俺が返事をするとシゲさんが部屋に入ってきた。

 その手にはカップを乗せた盆があった。


 


「コーヒーです」




「あ。ありがとうございます」




 丁度、一息入れたかったところだ。

 俺は素直に感謝する。


 


 そしてシゲさんは俺の机にカップを置いてくれた。


 


「こ、これはなんです?」




 シゲさんが俺に尋ねた。


 

 俺は最初意味がわからなくて、しばらくぼんやりしていたが、それが机の隅に置かれた写真立てだとわかった。

 なので答えることにした。


 


「クラスで撮った写真です」




 それは掃除の時間の風景だった。

 たまたまクラスメートが持っていたカメラで掃除のシーンを撮影した他愛もないものだ。

 俺や他の連中がほうきやら雑巾やらを持って写真に収まっている一枚だ。


 


 写真なんてスマホで十分と俺は思っているのだが、そいつが持っていたのは小型だが高級高性能カメラとのことだった。

 それで印刷したのをもらったのだが確かに写りはスマホとは違う。


 


「女の子が写ってますね?」




 言われて俺は写真を見た。

 すると確かに隅っこに女子がひとり写っている。

 身体半分はフレームから切れてしまっているが、顔はこちらを向いていて視線はカメラ目線だった。


 


「ああ、クラスの女子です。

 ……話したこともほとんどないんですが」


 


 俺は正直に答えた。

 するとシゲさんが俺を見た。


 


「どうしてですか? 

 とってもかわいい女の子じゃないですか? 名前はなんて言うんですか?」


 


「……えーと」




 俺は返答に困った。

 言われてみると確かに写っている女子はかわいいと言える。

 いや、はっきり美人と言って差し支えない。学年内には隠れファンが大勢いるとも聞いたことがある。


 


五祝いわいと言う女子なんですが」




「五祝さん?」




「はい。……確か、五祝成子なるこだったと思います。

 俺、まともに話したことないんで、よく知らないんです」


 


「五祝成子さんですか? でも、どうして話さないんですか?」




「よくは知らないんですが、性格が悪いとか聞いています」




「よく知らないんでしょう? 

 なら、本当に性格が悪いかどうかを自分で確認したのですか?

 実際に話しかけてみたらどうですか?」


 


 そんなことを言うのだ。

 俺は、うーんと腕組みをしてしまった。

 シゲさんがどんな理由で五祝のことを言うのか知らないが、俺は気乗りがしなかった。


 


 だがシゲさんはそれ以上追求はしなかった。

 やがて部屋を出て行ったのだ。


 


 俺は気持ちを入れ直して、机に向かうと英語の教科書を広げた。

 そしてたどたどしい発音で時には辞書を引きながら英文をぶつぶつ口にしたのであった。


 


 そしてしばらくしたときだ。

 ふと、さっきのシーンを思い出す。

 それはさっきシゲさんがこの部屋に来たときだ。あのときシゲさんは写真立ての五祝成子に注目していた。


 


「……いったいなにが言いたかったんだろう?」




 俺は改めて写真を見る。

 毎日のように行っている教室の掃除の風景だ。


 


 そこに写っているのは男ばかりで、みんなクラスの悪友だ。

 いつもいっしょに悪ふざけしている気の許せる連中ばかりだ。

 そして偶然に写真の隅にいるのが同じクラスの女子の五祝成子。


 


 ……正直、ちゃんと会話したことないんだよな。


 


 身体は横向きだけどレンズに気がついたようでカメラ目線で写っている。

 髪は背中まで伸ばしていて確かに顔立ちはいい。

 だけど性格が悪いと噂されているのも事実だった。


 


「ま、俺には関係ないか」




 俺は剣道一筋で中学生活を終わらせようと思っている。

 今年は受験だ。

 そして剣道の推薦枠がある高校を進路希望にしているので正直、英語の成績はそれなりでいいのである。


 


 ……だから英語が身につかないんだよな。


 


 実はこれは俺がオーストラリアに行かなかった理由のひとつだ。決して剣道だけが理由ではないのだ。

 俺は改めてアルファベットで埋め尽くされた教科書を見る。

 するとだんだん眠気が襲ってきた。


 


「もういいだろう」




 俺は、まあ半分程度は暗記できたところで良しとしてベランダに出た。

 寝る前にいつも夜の空気に触れてみるのが習慣だからだ。


 


「ん?」




 ふと隣の部屋の明かりが目に付いた。

 そこは以前は古都葉ことは、そして今はシゲさんの部屋だ。

 だがカーテンが引いてあるので中は見えない。

 ……なのだが……。


 


「……あれ?」




 シルエットが映っていた。

 当然シゲさんだと思ったのだが頭を両手でなでつけるようにしていたかと思うと、ふわりとした髪がゆったり背中まで垂れ下がるのがカーテンに黒い影絵として映っていたのだ。


 


「あんなに髪が長かったかな?」




 俺はシゲさんのヘアスタイルを思い出す。

 後ろで髪を留めていたとは思えない。確かザンバラな髪だったはずだ。

 シルエットの女性は頭を振る。すると髪がなびくのがわかる。


 


 だがそれも一瞬だった。

 すぐにシルエットは照明の向こうに行ってしまったようで姿が見えなくなってしまったのだ。


 


「……なんだったんだろう?」




 俺は今見たシルエットが幻のような気がしていた。

 やはり慣れない勉強のせいで疲れているのかも知れない。


 


「寝るか」




 俺は部屋へと戻り、すぐに布団を敷いた。

 ちなみに古都葉の部屋は洋室でベッドだが、俺の部屋は和室で布団で寝ている。


 


 一度ベッドを使ってみたのだが、床より高い寝床の位置が落ち着かない。

 それに使っていないときに部屋の面積をいっぱいに占めているその大きさが気に入らなくて、すぐに使うのを止めてしまった。


 


 やはり俺は和風がいちばんだ。

 寝間着代わりに使っている甚平に着替えて布団に入った。

 そして明かりを落とすとすぐに深い眠りへと入ってしまったのであった。


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