第6話 感謝配信
「みなさんこんにちは。star party!2期生の霞ヶ関ふがくです。」
『来た』
『楽しみに待ってました!』
『荒らされたいのかな』
『↑何こいつ』
「今日は比較的コメント欄が穏やかですね。では今日の配信の内容を端的に説明します。
この度、私霞ヶ関ふがくのチャンネル登録者数5000人突破、さらにドルッターフォロワー1000人を突破しました。みなさま、本当にありがとうございます。」
『いえいえ』
『これからも頑張れ!』
「ここまでの道のりはとてつもなく短いようで長かったです。初配信から1年。ようやく5000人突破できました。」
『動機の中ではビリだよね』
『ダブルスコア以上はついてるからなぁ』
「ダブルスコア以上ついてしまった理由は、初配信の切り抜きを見ていただけたらわかると思います。同期さんがいないので話しておきますと、私は自分に自信がなくて、こんな僕にファンがついてくれても、期待を裏切ることが怖かった。だから【僕のことは推してもらわなくていいです。その代わり、他の同期たちを押してあげてください。同期の人たちが人気になってたら私はそれでいい。不人気でも構わない。僕は細々とやっていくだけだから。】と言葉を発し、リスナーの人は他の同期を応援してくれています。ただ、それが同期や後輩から『恥』『引退しろ』みたいな言葉を言われることになったんですけどね...僕はこう言われるのも覚悟はしてたんですよ。でも、言われると心がバキバキに折れて、引退も視野に入れてたかもですね。」
『かわいそう...』
『だから1年経ってもスパチャできなかったんだ...どうやって暮らしてるんだろう』
『ふがくは悪くない、悪いのはそれを知らずに同期を苦しめた他の2期生だ』
『〔ホワイティ・サクラ〕そんなことがあったなんて。。。本当にごめんなさい』
『2期生来てて草』
『君たちのおかげでふがくは苦しんだんだぞ、2期生』
『〔舞浜みずほ〕先輩。。。ごめんなさい』
「みずほ、サクラさん。僕は別に謝って欲しいわけではないんです。これは僕が望んだことであり、それが軌道に乗っただけで僕は幸せ。2人はそのまま光り輝いてる場所を進んでほしい。」
『なんて慈悲の心なんだろう』
『ふがく、アンチして悪かった。』
「今回の配信はこれで終わります。しんみりした話まで付き合わせてしまって申し訳ありませんでした。これからも頑張りますので暇があれば生存確認ついでに配信を覗いてくれたらなって思います。本日は最後までご覧いただき、ありがとうございました。おつふが〜」
『おつふが〜』
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この配信は終了しました。
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