第4話 現実を知る。(マシロside)

「嘘でしょ!?」


その言葉に過ぎなかった。


あと2人まできてたところでヘッドショットを喰らってしまったのだ。


キルログを見たところ、


「Fugaku_official@star party!2期生」と書かれていたのだ。


「悔しい...でもstar party!の2期生ってことは私と同じ箱ってことだよね?なんで知らなかったんだろう...」


『それは・・・あれだろ()』

『同じ箱からも忘れられるふがくくん(可哀想)』

『あいつアンチ多いからなぁ』


「申し訳ないですが少しだけ時間をください。検索してみます。」


とだけ告げ、私はふがくくんとやらを検索機能で検索してみる。


えーっと、なになに...?


「どうやら向こうも配信中だったそうです...うぅ...恥ずかしい...」


『向こうのアンチ集団にヘッド決められた瞬間見えてたんか...』

『ゲームだから仕方ないとはいえ荒れそうだなぁ』

『ふがくの配信から来た。なんでヘッド決められてんだよ!煽れなかったじゃねぇか!』

『↑何こいつ』

『不人気さが相まってアンチが集いまくってるもんなふがく...』


今までの配信とかを振り返る限り、問題行動とかはやらかしてなさそう。


じゃあなんで不人気なんだろう...?と思った矢先、


[僕のことは推してもらわなくていいです。その代わり、他の同期たちを押してあげてください。同期の人たちが人気になってたら私はそれでいい。不人気でも構わない。僕は細々とやっていくだけだから。]


という音声が聞こえてきた。


聞こえたコメント欄も


『あーでたふがくの名言』

『これのおかげでいるはずのふがくファンが他の同期に回ったんよな』

『でも他の同期はこれを知らないからふがくの事を恥と思ってるとかなんとか』

『それ普通にひどくね?』


これか...ふがくくんは人気がないんじゃなくて人気を他の人たちに譲ってるから人気がないのか...


そこまで気配りができるなんてすごいなぁ...


いつかコラボしたいと思ったマシロだった。

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