あっちゃん

夏目かや

第1話

庭で遊んでいたあっちゃんが窓こらお母さんを見つけて思わず駆け寄る。

「おかぁしゃん手‼️手が冷蔵庫」

ベランダから出てきた母親は微笑んで、あっちゃんの手を包み込み

「本当‼️おててが冷蔵庫だね」

あっちゃんは目尻を下げて

「おかぁしゃんの手はストーブ。あったかい」

そして母親を小さな手でギュッと抱きしめて

「おかぁしゃん、大好き」

母親もあっちゃんの手を包み込み

「お母さんもあっちゃんが大好き」

と微笑んで

「さあ。あったかいココアをお家で飲もうか」

「うん!

あっ、おかぁしゃんちょっと待ってね」

そういうとあっちゃんはお母さんに背中を見せて

「太陽しゃん!バイバイ」

とあっちゃんが手を振ると、沈みかけてた太陽のそば雲が手のように流れてきて

「あっ!太陽しゃんもバイバイしている」

「本当!太陽さんもお家にかえるのね」

「さっ、お家に入ってココアを飲もう」

「うん!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る