第7話【祓魔師と宮廷指南役】
鳩型ゴーレムことシェールアミュが返信の手紙を
2頭の馬に引かれた馬車は車全体が
それらは金属の
馬型ゴーレムは動物の馬ではないためか馬車から
屋敷の近くまで来るとゴーレム馬車は徐々に速度を落としていき、馬車側面の扉が屋敷の正面扉と
【挿絵:ゴーレム馬車】
https://kakuyomu.jp/users/DD113Shirenn/news/16818093076380647252
そして、馬車のドアが開くと
すると
銀髪の少女は長い耳に
更にその真珠の様な光沢を
次に黒髪の少女が黒い長髪を
黒髪の少女はロングヘアからは少しだけ丸みの帯びた長い耳が出ており、肌の色は
そして、黒髪の少女が降りる際にエスコートしてくれた少年の背中をポンポンと叩き、ニコニコ笑いながら何やら耳元で
最後に金髪の少女がミディアムロングヘアの髪をふわりと浮かせるようにゆったり馬車から降りてきた。
金髪の少女は
少年は
ところが少年は慌てていたのか
そのちらりと見えた角の生えた少年の姿にオリヴァーは聞き
それは『
言い伝えでは東の大地より生まれ、
また、魔物に近いとされる亜人の
銀髪の少女はそんな
「ノブハーツよ、
ノブハーツと呼ばれた
馬車から降りて玄関へ向かう少女達の外見的な年齢は
3人の少女は
銀髪の少女は
「直接会うのは
じゃが、あの二人を乗せるなど聞いておらぬぞ! エリーザは良いが、危うく
アヤツの
アーサーは何か話が噛み合っていない事に気が付き、疑問を抱きつつもポカンとしてしまう。
「ミュルタレ様? 申し訳ございません……、ミーナ
アーサーの目には銀髪の少女ことミュルタレの背後で黒髪の少女ことミーナが自身の後頭部を
「(これは……、ミーナ殿、何をされておられるのですか……!話がついたとウソを
ミュルタレ様、申し訳ございません……、
アーサーの胃はキリキリと音を立てそうになった。
ミュルタレもここで
「アーサー、良い……、ミーナじゃな?
アーサーにミュルタレが話をする間、黒髪の少女ことミーナはコーネリアに
「
コーネリアも最後に会った日をしんみりと思い返していた。
「ええ、そうですね……、あれからそんなにも
長男のエリックは法王国で教会の
「そう……、よかったわ! あの子も元気そうで!」
するとミーナにはミュルタレが何やらアーサーに不満をぶつけている
そして、話し終えたアーサーとコーネリアに金髪の少女は慣れない
「お久しぶりですね、アーサー……
「アーサーで結構ですよ、エリーザ殿」
「私もです、エリザベット様、コーネリアで構いません」
「じゃあ、アーサー、コーネリア、この子が
金髪の少女ことエリーザは会話に入り込む
ミュルタレとミーナはエリーザが話をしていた間に何やら言い合いをしていたが『貴方達の子供』という単語にお互い反応した。
「はい、そうです
こちらは私達の息子のオリヴァーです 」
アーサーはオリヴァーの両肩にポンと手を置いてオリヴァーに少女達を紹介していった。
「オリヴァー、待たせて済まなかったね
こちらは
父さんが知る中で最もゴーレムに詳しい方々だ 」
オリヴァーを見据えた3人の少女達は自己紹介を始めた。
「
オリヴァーじゃったか、お主が
ミュルタレは
その様はまるで
「こんにちは、オリヴァー君
私の名前はヴィルヘルミナ・グーテンベルクよ、お姉さんの事はミーナって呼んでちょうだいね!
これでも
ミーナは赤い目をキラキラ輝かせて、ハキハキと自信と熱意を込めて自己紹介をした。
「初めまして、オリヴァー君
私はエリザベット・シビュラです、みんな私のことエリーザって呼んでます
えぇと……、私もその……ミーナちゃんと同じエディアルト
エリーザは
「初めまして、私はオリヴァー・ウィンスターです
今回、ゴーレムについてご指南して
少し気合を入れ丁寧に自己紹介を返すと……
「きゃあ〜、か、
ミーナがオリヴァーをギュッと
「えっ?」
オリヴァーの視界は一瞬で柔らかい褐色となり、
ポカンと
そんな
「もう、ヴィルヘルミナ様!オリーちゃんが
母親は自分の
「だってしょうがないじゃない オリヴァー君が一生懸命で
「はぁ、お主は昔から変わらぬのぉ、
「ミーナちゃん、何度も言うけど、いきなりは
ミュルタレもエリーザも
アーサーも
コーネリアはエメラルド色の瞳で一瞬だけキリッとアーサーを
アーサーは気の休まる間もなく3人の
「うむ……、ミュルタレ様、ミーナ殿、エリーザ殿も遠路はるばるの
お部屋を案内しますよ! さぁ!」
屋敷の扉の裏では部屋の案内をする
ミュルタレは日用品であればアーサーの使用人に運ばせたが、
アーサーは各々の部屋に向かいながらミーナとエリーザの二人と会話していた。
「それにしても
ミーナは
「あぁ、それについてね……、先日、
アーサーは
「では、周辺の教会が
「そうね、詳しい話は宮廷にも流れてないけどね……
まぁ、少なくとも宮廷は指南事をしてる場合じゃないんじゃない?
それにどうも隣国のエヴァント
ほら、サルヴァトル教の
都市同盟の方で過激な原理主義派が
それで悪い事に法王国にもその手の
まったく、私はエルフとドワーフのハーフ、あとエリーザちゃんはほぼエルフだけどハーフエルフとの
はぁ、自分の
ミーナがエリーザの顔を見ると青い瞳を地面に
「私の
サルヴァトル教は神話の闇の巨人を打ち倒した英雄を
そして、人間、エルフ、ドワーフ、魚人の
この様に純血が求められた理由には教徒として神が作ったものを混血によって変えてしまうことに
このため、混血児は『星なし』ほどではないにせよ純血の人よりも
そんな中、ミーナとエリーザは
「そうですか……、サルヴァトル教が……、なんとも
「そう、だから私達はなるべく王国や都市連合の外で仕事がしたくってね、だから今回の仕事は渡りに
宮廷指南役とは宮廷御抱えの指南役の事であり王族やそれに近しい
アーサーはそのことについて
「(本来であれば、宮廷はその様な人材を外部へ放つ様な
そして、都市連合の元老院は過激な原理主義派に
深刻に考え込むアーサーをミーナは
「あ〜ぁ、もう宮廷指南役辞めちゃって、フリーになろうかな〜
それでどっかの誰かさんみたいにいい男を指南しながら
ちらりとオリヴァーを
ミーナはアーサーとコーネリアの地雷を踏んだ、一踏みで二つ踏み抜いてしまった。
「そ、それは困りますぞミーナ殿!!」
「ふふふ、ヴィルヘルミナ様、私のオリヴァーちゃんは私がキッチリ鍛えてますから大丈夫ですよ〜!」
オリヴァーはミーナとエリーザを見て少しため息を付いてしまった。
「(話が付いて行けてないけど、どうやら僕はとんでもない人達を相手にしないといけないみたいだ……
大丈夫かな?) はぁ……」
エリーザはオリヴァーのこの反応にとあることに気付いてしまった。
「(アレ?私、
翌日から
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