第7話 収納


 おはようございます。

 本日はいい天気ですので洗濯をして掃除をしてからハンターとしての活動ですね。

 あれから10階層までを頑張って往復し、レベル上げに努めてきましたが、ようやく2個目の封印が解けました。

 それではステータス、

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 清田紫音キヨタシオン 38歳

 レベル22 職業 封印中

 スキル 収納 封印中 

 ユニーク 神速

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 そうです『収納』が手に入りまして、なんでも入れちゃう不思議な空間を作れるようになりました。これ持ってる人少ないんですよ!とても便利で入れたいものは触るだけで収納できますし、出したいものを念じただけで出せるんです。

 

 いやぁ、これで大きな荷物を持って歩かなくて良くなりました。結構邪魔だったんですよね。リュックが。

 あまり人に見られるのは良くないですから換金の際はリュックに入れて出してますけどね。


 あ、もちろん3人にはもう言ってあります。またドン引きされてしまいました。私も若干引きましたしね。


 今日は10階層から15階層に行ってみたいと思います。


 おっとその前に洗濯物を干して行かねば。


 ようやく準備ができて今日は10階層からの出発です。

 転移石と言うものがありまして登録をしていればボス部屋までは瞬間移動できるのです。


 それでは11階層からですね。

 11階層はグレムリンです。

 同じタイトルの映画があったようにとても凶悪で素早い動きをしてきます。盾を使い剣で突き刺して倒していけますね!この盾はやはりいいです。使い勝手が私にはピッタリですね。


 12階層はゴーレムですね。土塊のゴーレムですから簡単に斬れますが核を潰さない限り何度も元に戻ってしまうので大変でした。

 まぁ、あの時に比べると全然余裕ですが。


 13階層はゴブリンファイターです。

 ゴブリンの進化というか、装備品が多くなっただけかと思いましたがパワーが違いますね。でもこちらも負けていられないのでここはスピードで勝負します!まぁ、所詮はゴブリンなのでそこまで手こずることもなく倒せました。


 14階層はホブゴブリンですね。

 これはゴブリンの進化した姿でしょう。とても大きくなって力もスピードも上がっていますね。馬鹿なのは変わらないようで少し盾で小突くと両手を上げてくるので倒しやすいです。

 あ、モンスターは倒すと消滅してしまいドロップというものを落としていきます。魔石の他にもたまーに剣や素材などを落とすのでそれを売って稼ぐのがハンターです。ランカーはそのハンターの順位ですね。私なんて下の下ですけどね。


 脱線しましたが15階層です。

 15階層のボス部屋にはオークナイトがいました。

 鎧を纏ったオークナイトは剣と盾をもっていますのでなかなか大変でしたが、うまく隙を作って鎧のない首を狙ったらなんとか倒せました。

 ちょっと危なかったですが、これもまたレベル上げの目安になるので頑張ります。

 ここで転移石に登録をして帰ります。

 帰りは一瞬なのでここで今までのドロップをリュックに詰めて持っていきます。

 一手間余計ですが収納は貴重なので危ない人に狙われないためにも隠していきますよ!


 さて、今は3人と待ち合わせをしています。

 収納が出来るようになってからは服ももちろん収納しているので、ロッカールームで着替えることができるようになりましたね。

 それまでは必要最低限のものだけでいっぱいになってたのでとても快適です。


「おーっす!シオン!」

「お待たせしました」

「あれ?少し変わった?」

「そうですかね?あ、少し筋肉はついたかもしれませんね?」

「あぁ、それでかも!ちょっと大きくなったかなって思ってさ」

「あはは、身長は今がいいくらいだと思ってますし流石にこの歳でのびることはないかなぁ?と」

「それもそうね!」

「じゃあいきましょう!」

「はい!」

 今日は3人が防具を見たいと言うので付き添いですね。アキラ達とハンター協会に向かう。

「うわぁ、高いねぇ!」

「あはは、これでも昔に比べたら安くなった方だよ」

「マジで?」

「2人ともダンジョンは?」

「何回かは入りました。防具なんかは親のお古を使ってましたね」

「あぁ。だから自分のが欲しくなったんですね?」

「そう言うこと!」

「ここ学割効くし、今のうちに揃えとこうと思って」

 学割なんてあるんですね。初めて知りましたよ。

「でも、可愛いのはないね」

「ですね。ランカーは自分達で特注してるみたいですしね」

「だからあんな可愛いんだ!」

「ヨウチューブでよく見るやつも特注っぽいしね」

「まぁシンプルなのをデコった方がいいかな!」

「そうね!そうしましょう!」

 そうですか、女の子はやはり可愛いのが好きなんだなんですねー。

「これなんてどう?デコりやすそうだし!」

「あーしはこっちのにしようかな、シンプルだからいいってのもあるし」

「シオンはどんなの買ったの?」

「私は普通に胸当てと脛当て、あと小盾ですね」

 頭にかぶるのも考えたがとてもじゃないけど視界は遮られるしヘルメットはやめておいた。

「わたしはこれにしようかな!」

「あはは、アキラはどの階層まで行ったことあるの?」

「ん?10階層までは行ったよ」

「ほぉ、凄いですね」

「あはは!別にすごくはないよ?レベル上げながら周回してればすぐだよ」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る