未来に思いを馳せる

 もし、望むならあなたの未来を見せてあげますよ、なんていう誘いがあったらお断り一択だと思う。

 もし、これは未来が見える鏡です!と鏡をお出しされたらそっぽ向くなり目を覆うなりして絶対見ないと思う。

 もし、何か一つ超能力を授かれるとしたら、とりあえず未来視は真っ先に除外すると思う。

 要するに未来を見るなんてよっぽどの事情がない限り絶対にごめんだということだ。


 だけどもし、必ず何か一つは未来を見なきゃいけないんだとしたら。私はとっくに自分なんか死んでいるだろうずっとずっとずっと先の未来を見たいと思う。私は私に訪れるかもしれない困難や悲劇を見て怯えながら生きるのが嫌なだけで、正直なところ遥か先の未来には興味があるからだ。

 SF映画のような世界になっているのかな。それとも、荒廃しきった死の星になっているかもしれない。1回滅亡してやり直しになってたりして。

 そういうことを考えたり、魔法みたいな科学が生まれてるかもしれないなんて未来の景色に思いを馳せたりするのは、わくわくして好きだ。

 ま、つまるところ私は、臆病で夢見がちなありふれた人間だということだ。たぶんね。

 

蛇足及び追記:

これらの望みは多くの人に同意を得られると私は信じているし、未来視なんて万が一にも起きないに五百円賭けるけど、念の為にここに表明しておく。人じゃないお方もいるかもだし……?

『私の人生に関しては、ネタバレ厳禁初見プレイで生きていきたいのでよろしくね!!』

と。



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