「あ゛」が書けない

 わかっているんだ。日本語に「あ」に「゛」がついた文字がないことも。

 それでも書きたい時ってあるだろう。

 漫画の台詞にもあるじゃないか。オラオラ系の男が振り返って「あ゛」っていう場面。

 それを小説でも書きたかっただけなんだよ。

 でも日本語に「あ」の濁点つきはないんだ。だからそういう文字はない。

 無理につくろうとするなら、「あ」を書いたあとに「゛」をいれるしかないんだ。

 そうやって書いたのが「あ゛」なんだけれど、横書き(横組み)で見ると「あ゛」なのだけれど、縦にするとそうならないんだよね。

 縦でちゃんと見えるようにするなら先に濁点を書かないといけない。「゛あ」って感じ。縦組みにして見るとよくわかるよ。

 何が言いたいかというと、縦にしても横にしても「あ」に濁点がついた文字にできないことなんだ。横書きなら「あ゛」縦書きなら「゛あ」にしないといけない。

 「゛あ」にした場合は、はじめに「これは縦組みにしてお読みください」とでも書くしかないのかなあ。


 ということで、私は「あ」の濁点付きを実際に書いたことはない。


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