第2話

液体窒素の海に 沈んでゆく体から

最後の吐息は 白い海月になって


酷く雑多で物悲しい、

物悲しいこの宇宙そらを漂流し


どこか

誰も知らない蜘蛛の巣をくぐり

銀の糸に小さな水滴を残して


オレンジの太陽の下


たおやかに


霧散したのでした

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