第2話

velvetの様な肌触りの 瑠璃紺の煙に巻かれ


閉じられた瞼の裏で 二羽にひきの蝶が

網膜にそっと 結ばれた


誰かに名前を呼ばれた様な そんな気がして

採光を図った瞳に映るのは


無数の金糸に絡め捕られた彗星


時計の針は 動かない


正視する世界で 静止する世界を



静思する

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