第61話 金木犀
十月も 半ばでようやく 金木犀
待たせたなと 金木犀ぞ 香る秋
自転車に 乗りて川辺を 進むほど 金木犀の 香りのただなか
いつもより かなり遅れは したものの 今年も香る 金木犀よ
金木犀 時機遅れしの ミストレル
金木犀 ジャンヌダルクも 浴びし香よ
物書きの 性描写にて 書かれたる 女(ひと)の瞳は 一万ボルトや
谷村(チンペイ)さん あんたの遺志を 受け継いで 歌い続けて 書き続けるぜ
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