マサシとカミコの純情歌

第30話 手紙の旋律

数ヶ月が過ぎ、雅史と神子の音楽は多くの人々に愛され続けていた。特に最近の自然との融合をテーマにしたコンサートは大成功を収め、二人の絆は一層強固なものになっていた。雅史は、神子との多くの思い出と彼女への深い感謝の気持ちをどう表現していいかをずっと考えていた。そして、彼は自分の想いを手紙に書くことに決めた。

手紙を書く日、雅史は静かな部屋のデスクに向かい、神子への感謝と愛を込めた言葉を丁寧に綴った。手紙には、これまでの共演、互いに支え合った試練の時、そしてお互いの成長を祝福した瞬間が織り交ぜられていた。

手紙の抜粋:

「神子へ、

こんな手紙を書くのは少し恥ずかしいけれど、あなたへの感謝の気持ちを正直に伝えたくて筆を取りました。私たちが一緒に音楽を始めてからのこの時間、あなたはただの音楽パートナー以上の存在であり、私の人生における最も大切な人です。

あなたとの毎日は、新しい発見と喜びに満ちています。特に最近のプラネタリウムでの演奏や、湖畔でのコンサートでは、あなたの創造力と情熱が私たちの音楽をさらなる高みへと押し上げてくれました。そんなあなたの姿に、いつも感動し、励まされています。

これからも私たちの旅は続きますが、この手紙があなたにとって、私の感謝の気持ちが伝わる小さな贈り物になれば幸いです。これからも一緒に素晴らしい音楽を奏でていこう、神子。あなたとの未来に乾杯。

心から愛を込めて、

雅史」

手紙を書き終えた雅史は、それを美しい封筒に入れ、神子が次に訪れるスタジオにそっと置いた。神子が手紙を発見したとき、彼女はその言葉に心を打たれ、二人の絆がさらに深まることを感じた。

手紙を読んだ神子は、次のリハーサルで雅史に直接感謝の気持ちを表し、「雅史さん、あなたの言葉にとても心が温まりました。これからも、あなたと共に音楽の旅を続けられることが私の最大の喜びです」と語った。