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いつになく真剣に慎重な顔つきになる杏くん、 そしてたじろぐ僕、杏くんが言葉を続けた。
「あのこうちゃんって…天使」
「…」言葉が出なかったどうしてそれを…
「えっなになんのこと?」
「だって後ろに翼があるじゃないか 僕には見える」えっなんで杏くんそっちの人。
焦る自分に確信を得たかのような杏くん。
(それならなんで最初から言ってくれなかったの)
「見えるの?なんか」
「見えないよ」
「えっ!?」「でもその慌てぶり嘘じゃないんだ」
いつになく強気の杏くん…怖い、
確かに僕は天使だけど天界から落とされた半分天使みたいな身分でええとなんか下界で使命を果たしたら天使に戻れるらしいけど…頭の中で混乱しながら最後の使命覚えてない上それに普通の人間には僕の翼は見えないと記憶を辿っていた。
「だって小さい頃 樹から落ちそうな僕を飛んで助けてくれた、今は見えないけど、その時見たんだ君の背中を」「背中に翼を」彼らしくない強い口調だった。
(どうしょう)その時僕は頭は真っ白、実のところ子供の時の事だからしらばっくれていたのだ、
(マジか…たまに見えるんだよな子供とか動物とかには)
「あのさ杏」
「…」
「もしかしてその後何かあったのか?」
「誰も…誰も信じちゃくれなかった 君の事」
「そうか」僕は大きくひと息つくと、
「僕は信じるよ、だけどガチで秘密な、僕は堕天使でもおかしく無かったんだ」
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