最初の下宿人は杏くん

佐和

  序章

「遅いなぁ…」午後9時を過ぎても新しい下宿人の来る気配がない、本当は昼頃来る予定で、

夜は鍋を…と結局一人で食べて残りは明日の為に

と雑炊を作った所だった。そして、やがてそ時、ガラッと引き戸の音がした。どうやらやっと下宿人が来たらしい。俺はバタバタとこたつから出ると玄関の方に向かった。

「あの○○荘はここでしょうか?」

「君は…」

そこには痩せ細った小さい160cmくらいの美少女が立っていた ん?でも 可怪しいぞ?

確か今日ここに来るのは長い間会っていない

 はとこ の…ええと

「天野 杏です 女の子みたいな名前ですけど一応男です。確かここの管理人はお祖父様の弟の奥様が管理されてるって…」

「ごめん、今、ばあちゃん、入院してるんだ。」

「忘れた?僕、はとこ、の天野 光一?こうちゃんだけど?」

ばあちゃん居る予定だったからばあちゃん任せにしていた。 

「確かあっくんって呼んでたっけ?」

やばい小学校に上る前の事ゆえ顔も名前もあやふやだった、

「えっこうちゃん おっ…」

バタッ!

「だっ大丈夫?」

「お腹空いた〜」

華奢な美少女男子は荷物と共に玄関に倒れ込んだ。




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