第18話 家庭訪問

 花「ねぇ、明日予定空いてる?もし無かったら私の家に来れる?」


 戸根先輩が急にそう言ってきた。品出しをしていたカヤチは驚いて顔を上げる。


 茅「え、明日ですか…?予定は無いですけど。もう肝試しの時期は過ぎてるんですよ?」


 花「そうじゃない。」


 少し雰囲気が怖いような、怒ってるような。そんな表情で私を見ていた。


 唯「先輩、いつにも増して必死じゃない〜?どうしたんですか先輩。」


 茅「何か怒ってます…?」


 花「あぁ、いや、ごめんね、驚かせちゃった?」


 茅「い、いえ。大丈夫ですよ。」


 花「なら良かった。それでえっと…、予定、空いてるんだよね。じゃあ明日の放課後。私の家に来て頂戴。住所は…」


 そうして時間が過ぎる。

 今は午後の9時。バイトは終わる。

 今日も何もない1日だった。

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