コンクリートと沈丁花への応援コメント
短い文章なのに、色々な主人公の思い出と情感が詰まってる感じです。傑作!
作者からの返信
コメントありがとうございます!
この短い文章から、いろいろなことを感じ取っていただけて嬉しいです!
コンクリートと沈丁花への応援コメント
このお話も素敵な文章だった……。
沈丁花の匂いとコンクリートの匂いがリンクするって文章はなかなか出てこない。私の引き出しからは。
きっと、この主人公は良い男性を結婚相手に選んだんですよね。
昔の想いと今が交差しているのもまた素敵。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
文章をお褒めいただけて嬉しいです(●´ω`●)
沈丁花がコンクリートと結び付く、この捻くれ具合が私っぽいですね。
過去はどうあれ、彼は真面目で優しい男性のようなので、幸せを信じられるといいですよね。
コンクリートと沈丁花への応援コメント
こんにちは。
色と匂いが結びついた記憶が、呪いのように縛っている感覚。それに実は水の音もセットになっているような。
こういうなにげないディテールの中に、登場人物の「らしさ」を埋め込んでいくのっていいですね。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
呪いというのは言い得て妙ですね! 仰る通り、水の音も記憶にあると思います。いろんな感覚が混ざって残っているんでしょうね。
過去の花見で、誰も注意を払っていなかったものを気に留めていたのが、彼女らしさかもしれませんね。
コンクリートと沈丁花への応援コメント
背景描写の美しさに思わず息を飲んでしまいました。
僕もこの繊細な文章を見習いたいです。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
描写をお褒めいただけて嬉しいです!
主人公の受け止めた情感をお伝えできていれば幸いです。
編集済
コンクリートと沈丁花への応援コメント
こんばんは。
記憶にもいろいろあって、お仕事のデータなどであれば、それそのものを憶えておかなければならず、コンクリートの匂いの介在する余地は普通ないですね。
そうではなく、幼い頃のこと。大切な、あるいは大嫌いな誰かとの初邂逅。大事にしていた物との想い出。
きっと感情の差し挟まるものには、匂いと色味、それから音が記憶の鍵になりますね。
なんだか私の過去を話してくださってる。そんな風に思えるほど、似たような記憶があります。
『私』は、お花見そのものは楽しめたんでしょうか。知らない人、物、場所だらけで、親に連れられた子供を演じるのに肩が凝るにせよ。
たぶん、失くしてもいいけれど、本当に失くなったら寂しいと思う程度には楽しめたのだろうと感じました。
変わって今──なのだろうと思うのですが。冒頭と最後の一節は、また歳を重ねた『私』のようにも読めました。
もしこのお話が”子供の頃”と”今”だけのお話なら、傘を差し掛けてくれる、沈丁花の香りも言葉にしてくれる、優しそうな彼との未来を夢見られますね。
もしこのお話が、”子供の頃”と”幸せだった頃”と”今”であるなら。だから白と鈍色のモノクロームと言っているのかなと辻褄が合ったりして。
セピア色でなく白と灰色の記憶は、どうにもコンクリートのように硬く冷たそうです。
と、このお話を読んで思いました(小並感)。
私は本当にかなりダブって感じるほど身近な光景だったんですが、誰しも既視感を覚えるシチュエーションが素晴らしいですね。
コンクリート、沈丁花、ドブ川、雨。同じキーワードを使っても、私はこんなメランコリックというかノスタルジックというか、感情を揺さぶる文章を書く自信がありません。
創作文章の真髄は行間にあると思っていますが、いつもながらさすがの深い行間でした。
今日は松任谷由実さんの『春よ、来い』を聴きたいと思います。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
おおお、この短い文章からたくさんのことを読み取っていただけて嬉しいです(*⁰▿⁰*)
『コンクリートの匂い』とは、おっしゃる通り、その時の感情と感覚が合わさって生まれた認識ですね。
ゆきはさんご自身の記憶とも重なる部分がありましたか。
私だけかもしれませんが、酒に酔わない状態で宴会の席、しかも屋外での飲食って、何より面倒くささが先に立つんですよね。
この主人公にとっては、快適ではなかったかもしれないけれど、対外的に『家族』としてあった記憶であり、ゆえに印象に残っているのかもしれません。良くも悪くも。
そして、さすが。
この実家挨拶のシーン、振り返って思い出しているのだとすると、ラストの意味合いがかなり変わってくるんですよね。
幸せは手にできたのか。今なおモノクロームなのか……
川沿いに桜並木があること、川に排水が流れ込むこと、雨が降ってドブが勢いよく流れること。どれも日本のあちこちで見かけるものなので、想像していただきやすいかもしれませんね。
これだけ多くのことを感じ取ってくださるのは、ひとえにゆきはさんの感性の成せるものだと思います。
じっくりと味わっていただけて、本当に嬉しいです。書いて良かったー!
コンクリートと沈丁花への応援コメント
過去の褪せた記憶の中にそこだけ色が鮮やかに見えるような沈丁花。
この短い中で、様々な過去や戸惑いやなんとも言えない気持ちが浮かび上がってきて、すごかったです。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
色も、匂いも、きっとそこだけ鮮やかで濃密なのでしょうね。その時あった感情と一緒に焼きついてしまったと思います。
短い文章からいろいろなことを感じ取っていただけて、嬉しいです!
コンクリートと沈丁花への応援コメント
現実よりもおぼろげな記憶のほうが生々しいのが、切ない。
でも、傘さしてくれる気遣いできてるし、杞憂ですむと思いたいです。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
家族として参加した花見の息苦しさが、そのまま『家族』という形のイメージなのかも。
隣にいる彼とは、きちんと向き合っていけるといいですよね。
コンクリートと沈丁花への応援コメント
記憶と匂い。
そしてモノクロームの景色。
普段は忘れていてもファっと思い出される光景は、実体験以上に生々しくて。
繊細にして重厚。
お見事でした^^
作者からの返信
コメントありがとうございます!
誰がどう見ても不幸なシーンじゃないんですが、身の置き所のなさが嫌だったんでしょうね。家族としての思い出なのに。
短い話ですが、重みを感じていただけたのであれば嬉しいです(*´꒳`*)
コンクリートと沈丁花への応援コメント
とても好きです!
雨とコンクリートの沈鬱な雰囲気のなかで、それらから守ってくれるものができたことにほっとしつつ、でもやっぱり救われきらないような儚さがあって良かったです。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
今の彼女には、ちゃんと守ってくれる人がいるんですよね。モノクロに見えてしまう世界でも、塗り替えていけると良いですよね。
好きと言っていただけて嬉しいです(●´ω`●)
コンクリートと沈丁花への応援コメント
雨の日の顔合わせの日のワンシーンでしょうか
雨の匂い
コンクリートの匂い
沈丁花の匂い
に包まれるように浮かび上がってくる過去
>——あんたは暴力を振るわない人を選びなさい。お酒をあんまり呑む人も、ちょっとねぇ
ここで、複雑な家庭事情が伺えますね
素敵なお相手と、色のある新たな一歩を歩み出せますように!
作者からの返信
コメントありがとうございます!
ご明察どおりのシチュエーションですね。
過去の経験から家族というものに良いイメージを持てない彼女ですが、いま隣にいる人は真面目で優しい人のはず。この先の道が優しい色で溢れているといいですよね。
コンクリートと沈丁花への応援コメント
雨の中って空気が湿ってるから匂いなんてないはずなのに、水飛沫が跳ねるからか独特の匂いがありますよね。それこそコンクリートの匂いなのかな。
家族に対する鬱屈とした気持ちと、顔合わせの前の緊張感からかつての家族がフラッシュバックする……場面でしょうか。雨が打つ傘の音、まさに「殴る」他にもいろいろ好きな文章がありましたが、これは胸の内に秘めて僕だけの宝物にしようかな。鈍い色の中にも、雨の中にも何か大事にしたいものがある作品でした。
桜を散らせる雨、というのも何かの暗喩かな……。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
雨の日の湿った匂いって、土とかアスファルトとかコンクリートの匂いのような感じがしますよね。
家族に良い思い出のない主人公が、新たに家族を作ろうとしている人生の岐路なのですが、嫌なイメージが引き出されてしまうと、幸せを素直に受け止められないかもしれません。
好きな表現を挙げていただけて嬉しいです!
土砂降りでも、傘を差してくれる人がいるので、大事なものを大事にできたらいいですよね。桜は散っても、また来年咲くはず。
コンクリートと沈丁花への応援コメント
モノクロの世界と匂いの記憶。陰鬱に塗り潰された感性が重く伝わってきます。
ここからの人生が明るく変化していくといいですね。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
全体的に重く苦しいイメージのお話になりました。嫌な記憶が引き出されてしまう匂い……
いい人と巡り会えたようなので、ここから好転していくと良いですよね。
コンクリートと沈丁花への応援コメント
このタイトルから想定されるのとは逆の(いい意味で)、スピード感と切れのある作品でした。そこに沈丁花が色と匂いを添え(しかもコンクリートの匂いという捻りを入れて)、すごいと思いました。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
沈丁花の匂いは甘くて華やかですが、それがコンクリートのイメージに通じてしまう、私の捻くれっぷりが出てますね。
お褒めいただけて嬉しいです〜!
コンクリートと沈丁花への応援コメント
どの表現も文字通り「匂い立つ」文章なのですが、傘の一文がとても素敵。
タクシーを降りてわずかの、ほぼ数歩分の距離の間の表現がとても濃密で好きだなぁ。
彼女のこれからの人生と景色に、これからはたくさんの色が増えていくように。
そうあってほしいなと思うお話でした。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
傘のくだり、本作で描かれる情景の中でも実は救いの一コマなんですよね。
タクシーを降りて家に入る、その間に彼女の心境も変化がありますね。それを感じていただけたようで嬉しいです!
今まではモノクロームの人生でしたが、少しずつでも色味が増えていくといいですよね。
コンクリートと沈丁花への応援コメント
しっとりとした不思議な作品でした。
コンクリートの灰色はなんか陰鬱にかんじますね。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
取り合わせの妙を狙ってみました。
コンクリート、漢字で書くと混凝土。身動き取りづらい暗さのあるイメージですよね。
コンクリートと沈丁花への応援コメント
彼の感じた、沈丁花の匂い。けど私にとってはコンクリートの匂いで、そう思えてしまうような経験をしてきているのですよね。
彼と共に作る未来が、沈丁花の匂いに包まれていますように。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
沈丁花の甘い匂いをコンクリートの匂いと認識してしまう、そういう人生を歩んできたんでしょうね。
この彼、真面目で気遣いもできそうな人なので、優しい未来になっていくと良いですよね。
コンクリートと沈丁花への応援コメント
素敵な人を選べた。
ちゃんと安心させられることができると、思いたいですね。
『——あんたは暴力を……』で、たくさん苦しんだことが想像できます。
具体的なシーンは描かれていませんけど、それ故に想像の幅が広がり、もしくは主人公が、思い出したくもないと強く思っているのかも、なんて考えました。
切ない雰囲気と余韻のあるお話でした。
あと前作との温度差にも、ビックリしました!(^^)!
作者からの返信
コメントありがとうございます!
かつての家族が壊れてしまったことで、新しく作る家族に対して不安が大きい、というのはあるでしょうね。
限られた情報から想像を広げていただけて嬉しいです!
>前作との温度差
ね!ギャップがひどすぎますね。前作ふざけすぎたかも笑
コンクリートと沈丁花への応援コメント
なんと秀逸な。なぞらえるのは大好きです。
その上の対比、ゆえの奥行きが性癖にきます。
彼女にとって変化は救いだと思い、変わったはずの実家で見た母が植えたのだろう沈丁花と変わらぬ匂いの記憶……切り離せない結びつきを感じます。そこで傘をかりそめの宿とするのもよいですね…傘のようにその関係すらかりそめかもしれない、けれど一時だって雨をしのぎ差してくれる人がいるのであれば、有為は諦念ではないのではないでしょうか……あらためて筆才に感嘆します。そこで調べる沈丁花の花言葉…永遠、うーーん痺れる!
作者からの返信
コメントありがとうございます!
本作の表現を気に入ってくださって、ものすごく嬉しいです(*´◒`*)
そしてすごく深く読んでくださってる……! いやもう書いてよかったー!
しかも沈丁花の花言葉まで! この主人公、永遠に不変のものを欲しいるのかもしれません。かつての家族も壊れてしまって、変化を受け入れるしかなかったけど。
>けれど一時だって雨をしのぎ差してくれる人がいるのであれば、有為は諦念ではないのでは
これは確かにそうなんですよね。この人のことを信じられると、ちゃんと光が見えそうに思います。
丁寧に読んでいただけて大変光栄でした!!
コンクリートと沈丁花への応援コメント
純粋に文学的に素晴らしいと思います♪どこかの一コマを情緒的に表現していて僕は好きです😊
作者からの返信
コメントありがとうございます!
この主人公にとってのごくごく個人的な感覚を切り取った一節になりましたが、好きと言っていただけて嬉しいです(●´ω`●) 情緒を感じていただけて幸いです。
コンクリートと沈丁花への応援コメント
陽澄すずめ様、こんにちは😊
幼い頃、住んでいた街の記憶は白と鈍色の二色とコンクリートの匂い。
あの甘く漂う沈丁花の匂いさえもコンクリートの匂い。
そこに彼女の幼い日の全てが表されているようでどこか物悲しさを感じます。
恐らく結婚を約束した彼と再びこの地にやって来たのでしょうが、ふと思い出すのはその時に感じていた色と匂いだったのですね。
今の彼女にはどんな色に写るのでしょうか?
作者からの返信
コメントありがとうございます!
おおお、この分かりにくい話をしっかり読み込んでくださって嬉しいです!
沈丁花の匂いをコンクリートの匂いと認識してしまうように、彼女はいろんなことがそういう風に見えているんだろうなと思います。
結婚の挨拶に来た現在。将来を臨んでも、そのままの色味だと幸せな未来も見えづらいでしょうね…(><)
コンクリートと沈丁花への応援コメント
さすがの、すずめさま。
ショートショートのなかに閉じ込められた、この雰囲気。素晴らしくて。
色には匂いがある。
この冒頭からやられました。
そして、私も大好きな沈丁花の匂い。
最高でした。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
もう、ひたすらに居場所のないような、暗ーい話になりました。
今回のお題で最初に思いついたのが「いろはにほへと」だったのです。
沈丁花、いい匂いですよね。この主人公は哀しい捉え方をしていますが……
最高と言っていただけて嬉しいです!
コンクリートと沈丁花への応援コメント
こんにちは。拝読させて頂きました。
お花見したことがないので、いまいちピンときませんが「花より団子」なんて言葉がありますし、多分、食事も花も飾りで、酒と仕事と自慢話が団子なのかも。分かりませんが……。
灰色ではなく、白と鈍色、そしてコンクリートの匂い、というのが惹きつけられました。世界がなにで出来てるのか、人生観として色々考えさせられました。
楽しい時間をありがとうございます。執筆お疲れ様です。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
花見で騒いでる人たちって大抵桜なんか見てないでしょうね。呑んで騒ぐ理由がほしいだけというか。こういう職場の集まりに家族として参加するとキツいです。
主人公がコンクリートの匂いと言ってるのって、本当は沈丁花なんですよね。華やかな香りの春の花がコンクリートに思えてしまう人生を送っています。
分かりづらい作品だったと思いますが、そう言っていただけて嬉しいです!
編集済
コンクリートと沈丁花への応援コメント
お花見なのに、桜は見事に咲いていたのに、桜の色は主人公の世界から除外されていたんですね。
新しい家族を作って、モノクロームの世界が様々に色付くようになる頃には、彼と一緒に沈丁花の香に頬を綻ばせているのかもしれませんね。是非そうあって欲しいです。
ちょうど今、外では強い雨が降っています。
少しだけ物語の世界に近づいた気がして、ちょっと得した気分です。
憂いを帯びた美しい物語を読ませていただきました。ありがとうございます。
追記
いろは歌の二次創作! ほんとだ! 素敵です〜
作者からの返信
コメントありがとうございます!
そうなんです。花見に行った記憶の中に、桜の色の印象がないんです。それ以外のものの印象が強いですね。
隣にいる人はきっと真面目で優しい人なので、新しい家族で明るく楽しい色を見出せるといいですよね。
こちらは夜中から朝にかけてすごい嵐でした。
確かに、本作とちょうどリンクするような天候でしたね。
お題が『色』で、真っ先に思いついたのが『いろはにほへと』でした。
素敵と言っていただけて嬉しいです(*´꒳`*)