第36話声を上げて泣いた

平行になり歩き進むチーちゃんの姿を垣間見てそんな思いを持ったものだけれど、その1ヶ月後、2人は別れた。

 大した交際ではなかったが、俺は声を上げて泣いた。


 青春の1ページに涙色の絵の具でベタ塗りをした様な不様な思い出が残ってしまった。


 高校1年生の2月の事だった。

2年生に進級した俺はヤンチャ路線を踏んでは居ず、1年間弾き語り経験の有るフォークギターに夢中になっていて、毎日1作品を執筆する事をタスクを課していた作詞家を目指していた。


 秋に出来て、1月にフラれる。

そん

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