第15話そんな女の独り言

 


 髭剃り跡の顎が青く残る自称ニューハーフのアントニオ澄子)あんとにおすみこ)が、マティーニのグラスを3つ空にして、連れの男にグチグチと溢していた・・・。


「お店の務めは初めてだけどネ、マキさんの紹介で貴方の隣に座ったのよ?運命を感じちゃうわ!?」


「遊び為れている人みたいネ?ボトルの名前で分かるのよ?」


「そんなAH!女のひとりごとよ?」


「女を研鑽して来たって?お臍見せて妖艶なバディを見せつけては、男に観られていると自意識過剰で、興奮しながら股間のあそこをビンビンモッコリさせているスケベなオッサンよね、単なる変態じゃない!?


女を冒涜しているとしか、考えられないわ!」


 太い腕がマティーニを口に運び、それを一気に空にしていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る