なんでこれが机の上にあるの?

第六話なんでこれが机の上にあるの?

昨日の夢操作薬を使った時に前世の夢も見た。その時に一つ習慣と記憶を少しだけ思い出した。

習慣と記憶はこれだ。

「おはようございます。今日もよろしくお願いします。今日は食べ物を混ぜて新しい食べ物を作ってみようかなと思っています。はい、あなた様方に助けてもらったこの命決して無駄には致しません。私の運を使って頂いてよいので皆さまに小さな幸せでもいいのでお願いします。

たまにでも良いのであなた様方もちゃんと休んでくださいね。心配しますので

はい、いつも見守っていただきありがとうございます。これからもよろしくお願いします。はい、それでは切りますね。失礼します」

「ラウダ何やってるの?」

「今のやつはいつもやってた神様への挨拶だよ」

神様と言っても、宗教に入っていたわけではない。

八百万の神のようにたくさん神様がいるのを知り、ていうことはいつも助けてもらっているわけだよねなら感謝しないといけない思ったのが始まりだった。そして私の運が無くなってきている時はすぐに分かった。何故なら毎回車に轢かれそうになるからだ。そして轢かれそうになれば、皆様のために私の運を使ってくださったのですねと思っていた。

しかし轢かれなかったのは何故かは知らないけど轢かれる未来が見えたから

前世ではよく未来みたいなのを見た。見えた未来までの間頑張れば必ずその未来に行ける……その未来が何年後かはいつもわからなかったけどね。サボるとその見えた未来は来ないが定期的に未来が見えるので未来を変えることが出来るいつもそうだった。しかもその未来が忘れかけた頃に来るからいつも困る。

しかし高校受験の時は確実に不合格だと思って家族にも絶対不合格だよって話してたら受かってて、就職の時も面接の時焦りすぎて敬語をまともに言えず、ああ落ちたなと思い家族にそう話してたら合格していた。いつも逆のことばかり起こる。

転生した今はもう未来が見えないけど、こう考えると前世の方が少しは未来が分かったから生きやすかったのでは?

そういえば自分が思った通りの天気にもできたな。

まあ、あの頃の私はどんな時でも自分はひとりぼっちだと思っていた。それでいて私はいつも悩みを誰にも言えないからと神様には悩みを心で思っていれば聞いてくれると思っていたので聞いてもらっていた。

ただ聞いてもらえてると思うだけで心が少し楽になったからだ

私のことをおかしいと思う人もいるだろうしかしそうでもしないと、自分というものが壊れそうだったから、私だって本当は他人を信用したい……けど友達から裏切られた。と思うと友達なんて物語の世界にしか存在しない。どうせ最後は裏切られるんだからと考えていた。

今世では人を少しでも信用できるように頑張る。でも前世でまだ親孝行できてないことが心残りだ。せめて死ぬ前ぐらい今までの感謝を伝えたかったな。

まあ私は前世から他人に悩みが言えず一人で抱え込む性格が今世でそう簡単に変わる訳もなく結局言えないまま。

そして私とミアは昨日のお弁当屋のところに行った理由はよくわからない新しい食材を作っていることを知ったからだ。新しい食べ物を作るならこの人しかいないと思った。まあどんなものができるかすごく不安ではあるが。

「こんにちはぁリベロさん」

「どうしたラウダ、ミア今日は依頼してないが」

「今日はリベロさんに新しい食べ物を作ることを依頼しようと思って昨日リベロさんからもらった報酬の二倍の十七万ゴールドです。どうですか受けてくれますか?」

「いいぞいいぞ!というか新しい食べ物を作るためなら報酬なんていらねぇよ。私はとにかくオリジナルの食べ物を作りたいだけだからな」

「いやしかしもらっていただかないと」

「ああ分かった分かったじゃあ一万ゴールドでいい」

「ありがとうございます。それじゃあ作りましょうか」

そして何を作るか相談した結果コショウを作ることにコショウと言っても漢字にしたら故障だ。

人体を故障させるコショウだからという理由だ

私たちはそもそもコショウの作り方を知らないのでもうコショウじゃなくても人体が故障するような食べ物ならいいのではとなったのでとりあえず今机の上にあるものを入れてみた。

入れたものは野草、パン、じゃがいも、キャベツ、土、泥、う○こ、ゲロだ。

そして私とミアは思った。なぜゲロと泥と土とう○こが机の上にあるんだと。

私たちが来るまでに何があったと思ってしまった。

そして結局私が飲むことになった。

「あのミア今回もやらなきゃだめ?前回私だったし今回はミアが……」

「ごめんね〜無理!」

ガーン

「それじゃあ何かあったら治してね。本当にお願いね!」

ごくっごくっごくっぷはぁ

ぐぎゅゅゅるるるるるる

「ああやばいお腹がトイレトイレどこ!」

「えっ外だけど……おおっ効果が出たか!よかったな成功だ!」

「効果が出たのはよかったけど……もう無理トイレ行ってきます」

ピューンスタタタタタ

「それでミアよあんた……今の治せただろ。なぜ治さなかった」

「えっだって面白そうだったから」

「あんたも悪い人だな。あははは」

「あははははは」

八分後

「ただいまやっと収まったよ」

「「よかったな!」」

「まあね……はっ!ならさ薬と一緒にこの便意を抑える薬を作るのはどう!」

「おっいいねそれ」

「それじゃあ薬屋のミカに頼んどくから明日またここにおいで」

「分かったよ、それじゃまた明日」

「また明日な」

そして俺たちは宿屋『ブラックじゃないよギリホワイトだよ』に泊まることに、ここの街のネーミングセンスどうなってんの?

次の日薬を作ることになった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る