二度目の走馬灯
1話二度目の走馬灯
「ふ〜今日も忙しかったなぁやっぱりうちの会社って少し……ブラックだよな、でも新卒の私を雇ってくれたんだから頑張らないと、でもや〜っと16連勤から解放されて風呂に入れるんだから考えるのは一旦やめて疲れを取ろっと」
私、佐久間剛士(つよし)は疲れたときはいつも(43度)より温度を下げて(38度)1時間ほど風呂に入るようにしている。ちゃんと脱水症状を起こさないようにペットボトルに水を入れて持って入っている。
「そういえば何か忘れてるような……っあーーープレゼン資料明日までだ急いで作らなきゃ」とそう思いバアッと勢いよく立ち上がった時とき、突然視界が真っ暗になり今までの記憶が蘇る。
あぁこんなこともあったけなぁ、……ってことはまた走馬灯か1度目は13歳のときだったな。そういえば一度目に見た時も風呂に入っている時だったな貧血なのに45度の風呂に長い時間入って風呂から出た時意識失って倒れたな……その時に家族が来てくれて助けてくれたから生き延びられたけど、さすがにこの状況は……
まぁ24年生きられたから良かったかな。
私はそのあと打ちどころが悪く死んだ
「突然なのだが今なぜか森の中にいるし体もある。これって昔よく見てこうなってみたいって夢にみた異世界転生ってやつだよな」最近は就活したり仕事したりで忙しくて忘れてたな。
しかしこの身体まだ10歳ぐらいだよな身長が違いすぎて思うように動かないな少し慣らそうかと思い少し動かすが思ったより体力がなくすぐ疲れてしまった。
「はぁはぁこの身体、体力なさすぎ」
やばいやばいこのままじゃすぐ死ぬ
どうにかして生き残らないと、なにかないのか!とりあえずゲームとかではステータスがあったし、ためしにみてみようか!
「ステータスオープン」
「おっすごいほんとに出てきた。えぇっと」
[名前] ラウダ・ヴェルシャナン
[性別] 男性
[種族] ヒューマン
[年齢] 8歳
[称号]
転生者 孤独感が強い者
鍛冶師を夢見る者
鍛冶師見習い候補
[スキル]
鍛冶レベル2
炎魔法レベル1
水魔法レベル1
闇魔法レベル2
収納魔法レベル1 10枠まで収納可能 同じ種類のものなら重ねて収納可能
[ステータス]
レベル1
体力11 魔力20
攻撃力9 防御力4 素早さ10
知力7 精神力14 運5
「名前はラウダかぁ家名まで覚えられるかなぁ、まぁ頑張って覚えるとしよう。しかしこの身体10歳ぐらいかと思ったら8歳だったのかそりゃあ体力ないわけだ。でも問題はステータスなんだよなぁ他の人のを知らないけど低いんだろうなってのはわかるよ。この鍛冶師を夢見る者ってのは、多分趣味が武器工作だったからだろうな。
孤独感が強い者は、いつも悩みとかを全部1人で抱え込んで相談できず言ったところで分かってくれないって思ってたのと自分は一人ぼっちだと思ってたからだろうけどちょっとやだな……でもなんとか友達は作ろうと頑張ったけど普通の距離感が知らなかったんだよな。まぁ水魔法と炎魔法があるから飲み物も大丈夫だし生の食べ物は食べなくてもいいから良かったかな
おぉぉなんでか知らないけど収納魔法ってのがある!これで手に持たなくてよくなるな。この身体じゃ持てても歩く体力がないから助かった〜。
闇魔法ってのはあるけどできれば光魔法がよかったかな、そしたら夜も活動できたんだけど、どうにかして覚えられないかな?ん〜でも覚える方法も知らないしなぁこれからどうしよう?
まっ深く考えてもわからないし、まずは身体を動かそっと。
って相変わらず独り言多いなぁ」
とりあえず少しだけ森の奥にいってみよう
少し歩いた頃私は思い出した自分が方向音痴ということを
「今までスマホの地図みてたどり着いたけどこの世界にはないからなどうしよう
あ〜う〜んまっどうにかなるか」
そして私はこの楽観的な考え方を変えないといけないと思うのだった。
まず私はスライムに会った。
「おぉ本物のスライムだすげえお〜跳ねた……でもこの子を殺さなきゃいけないんだよね、まっゲームだったら弱かったし大丈夫大丈夫」
そして私は足元に落ちていた木の棒を拾って勝負を挑んだ
しかしながらゼリー状の相手に物理攻撃効くわけもなくスライムの出した酸性の液体を浴びてしまい咄嗟にガードした腕の皮膚がドロドロと溶けた
「っあぁぁぁぁ痛い痛い……腕がぁぁ溶けっ溶けてるっでも全部なくなったわけじゃっないっとにかく逃げてまずは助けを、……あっあれは」
幸いにも足元にこのスライムに殺されたであろう人の盾があったのでその盾で身体を液体から守りながらスライムを潰した。
これでもっと大量に浴びていたら腕自体無くなっただろうと思うと怖くなった。
回想「今までスマホの地図みてたどり着いたけどこの世界にはないからなどうしようあ〜う〜んまっどうにかなるか」回想終了
流石にもうこんな楽観的にはなれない。だって楽観的になった結果がこの怪我だからなぁ。その時レベルが上がったアナウンスがあった。
アナウンス「レベルが5に上がりました。
体力7上昇 魔力5上昇
攻撃力9上昇 防御力6上昇 素早さ3上昇
知力3上昇 精神力12上昇 運2上昇
571SP獲得しました。SPを使用しスキルを獲得できます。」
私はSPを使って 自動回復 レベル1 防御力上昇 レベル1
痛覚軽減レベル2 マップ表示 レベル1
を覚えた。特に痛いのは嫌だったので少しでもなくせるように痛覚軽減をレベル2にした。最大レベルにすれば痛覚無効になるというのでそこを目指しつつ
自動回復レベルも上げたいと今は思っている。しかし痛覚を無くしたら痛みで気付くような身体の異変になった時気付けなさそう。でもできれば痛みが出る前に異変に気づきたいな。っあ!!そうだ!!何か身体の異常があったときにわかるスキルみたいなのあるのか探してみようっと!
今21SP残っている。もっとためて
いろんなスキルを覚えたいと思う。
「あるのならモンスターと仲良くできるスキルも欲しいなできることなら殺し合うだけじゃなく互いに笑い合いたいしできたら家族にもなれる世界にしたいから。って世界は話が大きくなりすぎたよな、でも夢は大きく持っていてもいいよねって誰に聞いてるんだろ」でも現実問題殺生しないって言うのは無理だろうから強くなるまでは殺さないといけないよね
「今持ってる装備はスライムの時に落ちてた盾とないよりはマシだと思って持ってる60cmぐらいの木の棒あと今着てる服だけ……まずお金を稼ぎたいから森を探索しつつ素材を集めるとしよう。もしかしたら宝箱があるかもしれない よ~~~しやるぞー」こんな時ってよく五感を研ぎ澄ますって言うけどどうすればいいんだろう?やったことないけどまず自分のできることをしよう。よく音を聞いてみよう音がすれば何かいるってことだし……うーん風の音ばかりだな
ガサ……ガサガサ
おっ!音が聞こえたと思い持っていた木の棒を構えた。
草むらからうさぎみたいな生き物が出てきた
キュピキュピと鳴き声がきこえた
「なにこの生き物かわいいでもやっぱり魔物ってことだよねでもどうにかして仲良くなれるかもしれないからいろいろ試してみよっと」
まず森を散策したあとに安全そうな洞窟を見つけたのでご飯を一緒に食べたりあぶないけど一緒にお昼寝したりなどいろいろしてみたら仲良くできた。そうしたら突然アナウンスがあった
アナウンス「魔物使いを選択できるようになりました」
気になったのでステータスを見てみたら職業欄に魔物使いが選べるようになっていた。職業は一つしか選べないのかアナウンスさんに聞いてみることにした
「アナウンスさーん職業って一つしか選べないんですかー」
アナウンス「選べる職業は最大3つです。職業が3つを超えた場合今選んでいる職業とステータスの職業欄にある職業と入れ替えてください」
「わかりました教えてくれてありがとうー」
なんかすごく馴れ馴れしい気がする。
今確認したら職業は無職、ステータス補正はなしってまあマイナスになるステータスが無いだけ喜ばないと。早速魔物使いを選ぼうっと、魔物使いは体力と防御力と精神力と素早さに25%ほど補正があるって書いてあるなぁたくさん触れ合ったり関わったりするからかな多分
そういえば昔距離感がおかしいって言われたな。私はただ仲良くなりたかっただけなんだけど相手が嫌がっちゃダメだからこれから街に行くんだから必ず人と関わることになるからできる限り直さなきゃな、まぁ今はまだ森から出れてないからまずは出なきゃな出るまでにレベルを上げたりスキルを覚えたりしよう。
魔物使いになったからあの仲間にしたうさぎみたいな生き物に名前つけなきゃなうーーん何にしよう……そういえばゲームでアルミラージって名前のウサギがいたからその名前から少し取ってアミの文字を逆さにしてミアにしよう。んん~ミアの頭の上に何か表示されてるな。あぁ~ステータスか、確認してみよう
[名前] ミア=ローザ=カタルシス
[性別] 女性
[種族] 兎人族
[年齢] 10
[称号]
突然変異種 呪われし者 長き年月を生きる者
古き時代の聖女 嘘を実まことにする者
[スキル]
身体変化
年齢操作
人格創造・切替
レベル操作
[ステータス]
レベル1
体力63 魔力93
攻撃力81 防御力32 素早さ127
知力21 精神力16 運13
「え……うそぉすごい強いじゃんって聖女!?ていうかスキルやばいし私と一緒に行動してるってことは全部見られてるじゃん。」てことは水浴びしてるのも見られてるじゃんあぁぁぁぁ恥ずかしいぃいってそもそも見られてると言うよりずっとうさぎだと思ってたから一緒に入ってるじゃん。
……よし!今は考えないようにしよう。
人ってことは話せるのかな試してみよう
「あのちょっと今いいですか」
「キュッピキュッピ」
なんだろう?と思っていたら突然ミア……さんが人の姿に変えていた
えぇぇ男じゃんあれ、でもステータスだったら女性っ書いてあったのにと驚いていると「これで話せるね。っで今姿が男だったから驚いてるでしょスキル見たなら想像付くと思ったけど身体変化のスキルで男にも女にもなれるから変えようと思えば年だって変えれるってステータスにも書いてあったでしょ。称号の古き時代の聖女ってのは女性の姿でいろいろ行動してたらもらってたものだよ。あと身体の一部だけ別の姿に変えるってのもできるよこんなふうに」すると胴体だけ女性に変えた「なんで胴体だけ女性なんですか?」
「あぁこれは昔これをやった時にすごく喜んでくれた女の子がいてね、それできみはどうなんだろうって思ってね」その子はすごいな。私は思ってても否定されるのがいやで素直になれないな。昔、私が誰もいないと思って気が緩んで絵を描いて喜んじゃったときにたまたま友達が教室を通りかかって見られたときにそういうのは常識的には喜ばないって否定されたことがあるけどそれは私の常識と別の誰かの常識は違うからであって…………まあ詳しく言うと否定された後剛士は男が好きっていう噂が学校中に広がって
クラスメイトから「おいお前男が好きなの気持ち悪い俺たちの事そういう目で見たのかよ、なんでお前みたいなのが生きてるんだよもう消えろよ、いくぞみんなせーの消えろ、それ消えろ消えろ……」
そこから先は記憶が無いそしてあの出来事があってから父親からも虐待を受け家にも学校にも居場所はなくなって時折記憶がなくなり誰かと話しても話が噛み合わなくなり頭の中でたまに話声のような会話のような幻聴まで聞こえるようになった。その時ぐらいにラノベを読んでこうなりたいって思ったんだよなぁでもこのままではいけないと訓練して仕事につけてその後死んだ。胸糞悪くなるような話をしてしまって悪い。でも私の恋愛対象は両方。好きになった人がたまたま男の時やたまたま女のときがあっただけ……
だから私は身体が女になれば本当に男を好きでも許されるんじゃないかって思ったこともあった。お金もなかったし唯一帰れたのは仕事の訓練で出来るようになった一人称を俺から私に変えることだけ、ほんと私って勇気もないいくじなしだな。
「私男ですけど」「うん知ってるよだって……ねわかるでしょ」「……はっ~~そうだった私はなんてバカなんださっきまでこの人うさぎの姿してたじゃん」てことはやっぱり見てたもんね。ていうかどんな姿でも誰かに裸を見られるのは恥ずかしいよぉ
「あと遅くなったけど名前はきみがつけたミアでいいよ気に入ってるから。じゃよろしくね」「気に入ってくれたのなら嬉しいです。では改めてよろしくお願いします」
「もう堅いなタメ口でいいよ」
「……うん、じゃあ改めてよろしく」
「それでこれからどうするの?」
「まずは街を目指そうかなってでも今の強さだったら誰かに襲われた時追い払えないから少しでも強くなりたいなって、それで出来たらでいいんだけど私を鍛えてもらえないかなぁって思ったんだけど、どう?」
「いいよ〜ビシバシ鍛えるから覚悟してよ」
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