第3話 同盟の始まり

夜が明け、荒廃した世界は再びオイスドンR4の探索の場となった。今日もまた、生き延びるための戦いが始まる。しかし、この日は何かが違った。遠くで微かな声が聞こえる。弱々しい、しかし確かに怪獣の声だ。


慎重にその声の方向へと進むオイスドンR4。見つけたのは、足を傷つけて動けない小さな怪獣だった。その怪獣はオイスドンR4を見るなり恐怖で震えたが、オイスドンR4はその怪獣に攻撃する気はなかった。代わりに、彼は近くの瓦礫を使って傷ついた足を支え、その怪獣を助けようとした。


この行動が、予期せぬ結果をもたらす。助けられた小さな怪獣は、恐怖から信頼へと心境が変わり、オイスドンR4のそばを離れなくなった。さらに、この小さな怪獣は特殊な能力を持っていた。周囲の物質を自在に操る力を有しており、この力を使ってオイスドンR4と共に瓦礫で隠れ家を作ることができた。


「あなたの名前は?」オイスドンR4は心で問いかける。


「リケン」と、小さな怪獣は心で応えた。それから、リケンはオイスドンR4にこの世界の知識を教え始める。強大な怪獣たちのテリトリー、水や食料を見つける場所、そしてこの世界の未知の危険について。


この新しい同盟は、オイスドンR4にとって大きな変化をもたらした。力だけが全てではなく、知恵や協力が生き残るためには欠かせないということを、彼はリケンから学んだ。共に時間を過ごすうちに、二匹はかけがえのないパートナーとなる。


日々が過ぎ、二匹はさまざまな困難に直面するが、それぞれの能力と知恵を組み合わせて乗り越えていく。そして、オイスドンR4は、この世界で生き延びるためには、力と同じくらい、仲間との絆が重要であることを実感する。


しかし、彼らの前にはまだ多くの挑戦が待ち受けていた。荒廃世界の法則は厳しく、彼らの絆を試す試練が、次々と訪れるのだった。

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