第2話

あの人が帰ってきた。春休みの、たった10日間ほどの帰省だった。

今まで電話越しでしか話したことの無いあなたと、直接会えることに胸がドキドキした。

ある時から人に興味をなくしていた私が、「もっとあなたの事を知りたい」心の底からそう思えたのです。

電話で話していた時と変わらず、とても優しく、話していると穏やかになれました。

私はあなたと会うために今日まで生きてきた、そんな気持ちでした。

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