僕がモチベーションを高めるための最悪な短編集

こへへい

資格勉強に手が付けられない者へ

 資格勉強とは、実は意味が無い。医師免許や弁護士免許のような、無ければ仕事ができないような資格は例外として、基本的な資格は意味が無い。ITパスポートとか英語検定、紅茶検定等は、それが無ければできない仕事があるかと言われると、ない。つまり超本質的に言えば、そんなことをしている暇があるならば、ある程度勉強してからお金になる仕事を見つけるなり、自分からアプローチするなりして、実地の経験を磨いたほうが身になる。経験になる。それは資格勉強では決して得られない武器となり、未来により活きる物となる。


 だが、右も左も分からない状況。仕事をするにしても何から手を出したらいいか分からない。世の中にスタートを切るためのピストルを発射してくれる者はいはしない。常に自分がピストルを握り、その反動を自分の手で受けて初めて動き出すことができる。しかしその引き金を引くことが無ければ決してスタートはしない。

 そして、始まることが無ければ、終わることも無い。失敗することも無い。


 迷い、迷い、悩む。何から手を付けようか。どうしたら最終的にお金になる? 分からない。何も分からない。そうしているうちに、貴方の手にはスマホが握られていることだろう。そして無意識にyoutubeやX、インスタグラムにTikTok等、様々なアプリケーションを起動していることだろう。

 そして気づけば、時間は20時を回る。


 もうこんな時間か、少しでも調べたりしなければ。しかし何から手を出せばいいのか分からない。そうだ、youtubeで勉強する配信をするのはどうだろう。自分はよくyoutubeを見るし、どんな動画が受けるのかの知見はある程度あるはず。その消費者としての目線があれば、勉強のモチベーションになるはずだ。最近のアイドルは、ファンがアイドルの成長を見るような奴があるだろう、それをyoutubeでやれば行けるのではないか。


 しかし、youtubeの配信をするにしても、それ相応の機材が必要だ。マイクが無いといけないし、顔を出すのも恥ずかしい。

 うーん。


 迷い、迷い、悩む。何から手を付けようか。どうしたら最終的にお金になる? 分からない。何も、分からない。

 そして無意識にyoutubeやX、インスタグラムにTikTok等、様々なアプリケーションを起動していることだろう。

 そして気づけば、時間は朝を回る。


 人生は過ぎていく。




 さぁ、危機感を抱くことができただろう。

 ならばとりあえず、勉強しておけ。知識の引き出しを増やすだけでもいい。手札を増やすことで、迷いがなくなり、行動も早くなるはずだ。

 さぁ、動け。迷うな。今しかない。

 貴方の、そして私の新鮮なモチベーションの消費期限は、今しかない。

 だから、動け。動け。それだけを考えるんだ。

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