3-4 カナガワミナト 2〜3日目 前半

テントの割り振りは

(チームニシ)ニシ、ヒガシ、レフト、タダタカ(星)と

(チームミナミ)キタ、ミナミ、ライト

で別れて交互に見張をしながら何事もなく夜は明けていく。HPとMPが問題なく全回復した!

※キスケとヨンタは2人で別のテントを使用しています。


2日目

GM:さあ朝だぜお前ら2日目はどうするよ?

ニシ:護衛しながら海を見る。機会があれば泳ぎたい。

ヒガシ:ニシに同じく。

キタ:聞くの忘れてたけど、キスケとヨンタに襲った魔物がどんな姿なのかを教えてもらいたい。でもタダタカのリアルSAN値を気遣って2人だけの時に聞いてみる。

レフト:それを言うなら2人にとっても嫌な思い出なんじゃ……

キタ:それでもまた地図を描きに冒険に出たってことはそう言うことだろう。覚悟はできてると受け取る。

レフト:そ、そうならレフトはタダタカさんをモフりながら学問について語り合いたい。

ミナミ:護衛に徹する。

ライト:ミナミに同じく。

GM:なるへそ。まあなんかあったらダイス降らせるけん、よろしく。


昨日と同じく地図を作りながらの道中。天気は相変わらずの快晴。しかし海辺というだけあって冷たい風が吹く、とてもあと少しで初夏を迎える時期に感じる体感気温ではないだろう。潮風の匂いが服や髪に移りそうだと心配するレフトを差し置いて、ニシとヒガシは遥か彼方の青い地平線を指差しながらあいも変わらずウッキウキだ。


その裏でミナミは潮風で自分が錆びてしまうのではと急に不安になったり、風が強いなと呟くキタに対して「オレのほうが強い」とか言う謎発言をするライトがいたりしていた。おまけに絶壁だろうと地図を書くためだと意気揚々とその端を歩くタダタカにキスケとヨンタがハラハラしたりと、まさしくカオス。敵襲はないはずなのに色んな意味で疲れてしまう。

※ここのRPは全員が疲れていた(実は2章から引き付きやったせいで6時間ぐらい回してる)せいもあり支離滅裂な事を喋ってまして、文字起こしも試みましたが断念しました。なんとか常人に理解できる内容のものを抜粋したのが上でございます。


キタ:「そういやキスケとヨンタは師匠殺した魔物を見たんだろ? どんな奴だったんだ?」


お昼過ぎの休憩時間。タダタカがレフトにモフられる最中に聞かれたその質問に、キスケとヨンタは目を見合わせ暫く黙る。そして意を決したと言う感じでヨンタが口を開いた。


(ヨンタ):「大きさは大体……2メートルぐらいかな。あそこで弟くん? と晩御飯用の貝探してるレッサーリルドラケンの彼よりかは間違いなく大きかったと思う。筋肉も人族とは桁違いで、爪だって狼が如く鋭かった。僕たち2人が生き残っただけでも奇跡のような物だった……その代わりに師匠は……」

キタ:「ふーん……顔は?」

(ヨンタ):「ど、どうだったかな。暗かった上に逃げるのに精一杯だったりで……本当にもうしわけない」

キタ:「気にすんなよ。大体の特徴は分かってんじゃん。それに師匠はその……残念だったけど、お前らは腕の怪我だけで済んだんだ。そのことをまず喜ぼうぜ」


キタ:GM、腕の怪我って具体的にどんな感じ?

GM:えっとね。包帯のせいでよく見えないんだけど、おそらく引っ掻き傷だろうな。キスケは肩側よりでヨンタは手のひらよりの傷。地図を書く手伝いをしている時も不自由してる。


夜は保存食と潮干狩りで入手したアサリやはまぐりの汁物(アサリとはまぐりで出汁を取り、アサリとはまぐりしか具がない)を食べて、何事もなくテントで眠りにつく……はずだった。事件が起きたのはチームミナミが見張りをしていた時間帯。


GM:さあ3人に判定内容秘密で2d回してもらうで。シークレットダイスってやつさ。

キタ:うわいきなりだな(コロコロ)うわ4だ大事なとこで低いな。

ミナミ:(コロコロ)8。まあ低くくはないんじゃなかろうか。

ライト:(コロコロ)うわ12だ。自動成功。

GM:覚醒しおった……


星空見守る野営地。先程までタダタカのエゾ地の地図を描いた際の武勇伝を聞いてはワイワイと盛り上がっていたレフト、ニシ、ヒガシが入っているテントは静かになった。さっきまではしゃぎまくってたのに電池が切れたみたいに全員眠りについたようだ。ノリが完全に小学5年生の林間学校。道中も引き続き機嫌が悪そうだった星も主人に寄り添うようにタダタカが入っているテントの側で体を休めていた。


ようやく静まったと3人が思った頃、本当に小さな誰かの話し声が聞こえた。何を言っているのかは勿論の事、どこから聞こえているのかもわからないそれにキタとミナミは警戒を始める。しかしライトはその音源を把握出来た。キスケとヨンタが使っているテントからだ。


ミナミ:「敵襲!?」

キタ:「アイツら起こすか!?」

ライト:「いいや。キスケとヨンタのテントから聞こえた。恐らく2人の話し声だろう」


ライトの言う通り、確かにその声はキスケとヨンタがいるテントからだった。内側のランプがついていないせいで姿を見ることは出来ないが、2人は安心して武器を下ろす。


ミナミ:一応何かあったのか聞いておく。「お二人とも、何か異変がありましたか?」

GM:しばらくして答えが返ってくるよ。

(キスケ):「ミナミさん? いえいえ、ヨンタと今日会ったことの振り返りをしていました。すぐに寝ますよ」

ミナミ:「そうでございましたか。失礼しました」


GM:さあここでもシークレットダイスカモン!

キタ:またかよ!(コロコロ)しかも3だし!

ミナミ:(コロコロ)うーむこっちも4だ。調子出ない。

ライト:(コロコロ)やった10だ。調子いい。


ミナミが何にもなかったと戻ってくる中、ライトはふと疑問に思った。2人用のテントなはずなのに、なんだか大きいと。それこそ自分たちが使っている4人用テントと遜色ないほど広々としている事に。それと共に……何者かの視線を感じる。


ライト:なんか判定とか出来そう?

GM:多分キョロキョロしたら気付かれたかと思われてしまうと思うな。多分ものの数秒で消える程度の気配さ。

ライト:なら視線を感じたけど直ぐに気配が消えたって2人に報告しとく。


2人に報告するものの気配の出所は分からず、その日は特に進捗はなかった。


3日目

無事に敵襲もなく平和に野営は終わった……はずだったのだが……


「助けてくれー!」


お日様も登りそろそろテントで眠る仲間を起こそうと考える朝方の事。見張り番だったチームニシは一斉に声がした方角へ向き、眠っていたチームミナミはその声の主に起こされることになった。


ニシ:「あそこに村が見える!」

ヒガシ:「ひょっとして蛮族でも出たんじゃ!?」

ライト:「ね、眠いぞ」

ミナミ:「村に着くまでに目を覚ましましょう……はい……」


野営地から少しだけ走った先にある小さな漁村は、朝早くから漁師があくせく働いている……はずだった。


「ねこの魔物が出たぞー!」

「しかもなんだあのデカさは!?」

ニシ:「助けに来たぜ!」

「「今度は龍まで来なすった!」」

ニシ:「いや俺レッサーリルドラケンだから! アイアム人族!」

(タダタカ):「んん……向こうから物音! あっちじゃ!」

「き、気をつけよろ冒険者方! 今回は珍しく奴もいる!」


キスケとヨンタを安全な場所に留まらせ、一目散に逃げる村人と逆方向へ向かうニシ達。魚の干物を作っている天日干しエリアに奴らはいた。2m近い超巨大山猫3匹と、奥の方に見える3体程の黒い……子供の影のような存在。猫は漁師が取ってきた魚を我が物顔で食い漁り、それを影は面白そうに見ていた。


キタ:「おいおいなんだアイツら。オイラたちが必死こいて誰にも迷惑かからなそうなところで飯探してるってのに」

レフト:「ね、猫!」

ヒガシ:「あれめがけてモフるのはどうかと思うよ」

レフト:「いやいや大きさなんて関係ないから! こんなんなんぼあってもいいから!」

ミナミ:「流石のミル○ボーイでもあの超巨大キャットは1匹でいいかと」

ライト:「とにかく戦うぞ! あれ以上食い荒らされたらたまったもんじゃねえ」


ライト:実際に2m級の猫を想像したらまあまあ怖いな。

レフト:そうかな。可愛いと思うけど。

ライト:えぇ……


戦闘準備

ニシ→【ビートルスキン】使用、タダタカへ《かばうⅠ》

タダタカ→星に騎乗


魔物知識判定

タダタカはグレイリンクスを知っていた

レフト、グレイリンクスの弱点を見破った!


ヒガシ、レフトはグレムリンを知っていた

ミナミ、タダタカはグレムリンの弱点を見破った!

ミナミ:初めて弱点看破したぞ。


(タダタカ):「あのやまねこはグレイリンクスじゃな。見ての通り素早いぞ」

レフト:「弱点は魔法です。つまりは僕達の出番ですね!」

キタ:「じゃああの子供みたいな影は?」

ヒガシ:「あっちはたぶんグレムリンだ。村でもたまに見たよ、機械とか道具とか壊しちゃういたずら好きの蛮族さ」

ミナミ:「気を付けて。彼らは魔法を行使します」

ニシ:「……あんなんいたっけ?」

ヒガシ:「大抵の蛮族は兄さんを一目見たら逃げてくからね……レッサーとはいえデカいし白いし」

ニシ:「白いの関係あんの?」

ヒガシ:「いやハチだって白避けて黒いのを狙ってるじゃん」


蛮族を蜂扱いする辺りヒガシもまあまあ頭リルドラケンである。何はともあれ敵は前衛グレイリンクスA、B、Cと後衛のグレムリンA、B、Cだった。


弱点隠蔽判定

成功! タダタカは星の弱点隠蔽に成功した!


GM:知力高いけん弱点隠蔽しやすいなぁ適当に作ったビルドなのに良いとこみっけたわ。

キタ:本音本音(笑)


先制判定

レフトが自動失敗……を運命変転で無理矢理自動成功にした! 舞台がヒノマルだろうとラクシアにおける最強種族は人間様だってハッキリわかんだね!


1ラウンド ニシ達のターン


ニシ:取り敢えずグレイリンクスAにバスタードする(コロコロ)うわ普通に外した。「ぎゃ! こいつめちゃくちゃ早くね!?」

ヒガシ:怖いから【キャッツアイ】使わせて。そのまま僕もグレイリンクスAに攻撃!(コロコロ)うぎゃ外れた上に自動失敗したよ。「わ! さすがは猫さん……」

GM:……さりげこのキャンペーンにおいて自動失敗率高いよなお前。その分クリティカルも多いけどさ。まあいいや。タダタカは動けないから、星の蹄でグレイリンクスAを攻撃(コロコロ)5ダメか〜あたりはしたがパッとせんな。「ゆけ星! マスコットの座を奪還するんじゃ!」

ライト:当たるかどうか知らんけど一応【キャッツアイ】からの【マッスルベアー】使ってグレイリンクスAに追撃入れとく。(コロコロ)よし、2撃でAを沈めたぞ。最後の一発はグレイリンクスBに叩き込んどく(コロコロ)うーん5ダメか……「ふん! なかなか早いじゃないか。だがオレも一応猫の目を持っているんでな。侮るなよ……」


前衛の果敢な攻撃で無事にグレイリンクスの一体目を討伐。どうするこやつらめちゃくちゃ速いぞ。


レフト:魔法が効くなら……【ファイアボルト】でグレイリンクスBに攻撃(コロコロ)弱点こみこみで10ダメージ!「さあキタくん、お願いします!」

キタ:「任された!」グレイリンクスBにとどめ刺す(コロコロ)7ダメで撃沈!


低い精神抵抗力とキタの高い命中力を生かしたファインプレーでBも沈めた!


ミナミ:鷹の目あるから敵の後衛に弾丸届くぞ。グレムリンAに【クリバレ】使う(コロコロ)6ダメか。ダメージの乗りが悪いな……

GM:さあ次は相手のターンや。4体中魔法持ちが3体やけど耐えきれよ?

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