「裕介、気持ち良い！！　もっと動いてくれよ！！　好きだ、大好きだ！！　裕介！！」

「鈴、ああっ！！　僕も鈴の中が締め付けて気持ち良い！！　ああっ、鈴！！　好き！！」

「はぁ、俺が好きって、裕介！！　言ってくれるのか！？　ああっ、すげぇ、最高に気持ち良い！！」

「うっ、うん。だって鈴だけ言わせるのは不公平でしょ！！　ああっ！！　また中が締まった！！」

「裕介は真面目だよな、そういうとこ好き！！　ああっ！！　そろそろいきそうだ！！」

「はぁ！！　鈴、好き！！　大好き！！　僕もいきそう！！　あああああっ！！」

　僕は親友の鈴といつもどおり土曜日に鈴の家に遊びに行って、このエッチな遊びをしていて僕はそれに夢中で全然気がつかなかった。鈴の家がいくらご両親が忙しいからって、全く帰って来ないわけじゃないことを忘れていた。僕が気がついたら鈴のお母さんが、鈴の部屋の入り口に立っていて、僕は悲鳴を上げて布団の中にもぐりこんだ。

「よぉ、母さん。ご覧の通り取り込み中なんだけど、つまりは俺としては凄く邪魔」

「鈴、あなたの言ってたことよく分かったわ、あの人にもそう伝えておくわ」

「それは俺の希望が叶えられるってことだな、慰謝料はいくらくらい出してくれるわけ？」

「貴方が希望していた大学の近くに部屋を買ったわ、それに大学でかかるお金は生活費を含めて多めに出すわ。ごめんなさい、鈴。私が母親でいるのを止めたせいで……」

「あー、そういう湿っぽいのいいから、母さんのせいじゃないさ。なるべくしてこうなったんだ」

「でも言っておきたいのよ、ごめんなさい、鈴」

　鈴は僕とセックスしていた現場をお母さんに見られたのに、冷静にこれからの話をしていた。僕とセックスしていたことに鈴のお母さんも驚かなかった、鈴は一体何と言って僕のことをお母さんに説明しているんだろう、そう思ったがセックス見られた恥ずかしさでいっぱいで、僕はもぐりこんだ布団から出られなかった。鈴のお母さんは地図と鍵を置いて、どうやら出ていってしまった。

「ぷはぁ、鈴。僕のことお母さんに何て説明してるのさ？」

「恥ずかしいと布団に隠れちまうような、そんな可愛い親友だって説明してるぜ」

「僕たちがセックスしてても、お母さん全然驚いていなかったね」

「それはだな、もう母さんにも父さんにも裕介のことは話してるんだ。それと裕介に相談したいことでもあったんだ、裕介だけに出来ることがある。だけど」

「だけど？」

「今はもう一回裕介に抱かれたい、邪魔されたからもう一回しようぜ」

　鈴がそういって僕を押し倒した、だから僕と鈴は満足するまでまたセックスをした。そうしてお風呂に入って一緒に眠って、翌日の日曜日になってから鈴は自分の家の現在の状態を教えてくれた。鈴の両親はどちらもお医者さんでお母さんも、鈴が小学生になったら職場復帰した。そういう理由で鈴の両親はすれ違いの日々が続き、今度鈴が高校を卒業するタイミングで離婚することになった。

「それでだな、相談したいことは両親は離婚するけど。俺の親権はどっちもいらねぇってことだ、だから東京に家を買ってくれたんだ」

「鈴も十八歳で大人とはいえ、それは酷い話だね」

「まぁ、俺の親たちに金がなかったら修羅場だったろうな、でも幸いどちらも使う暇がないくらい稼いでいるから、円満にお互いに離婚もできるのさ」

「それで鈴、僕だけにできることっていうのはなぁに？」

「それはな、俺もう『西村鈴』でいるのが嫌なんだ。だから、裕介の協力がいるんだよ」

「大事な僕の親友のためだよ、僕にできることなら何でも言って」

　それから鈴から頼まれたことは簡単だった、僕たち二人の意見が一致していていれば、役場で多分何枚か用紙に記入するだけで済むはずだ。だから僕はいいよって鈴に言ったし、そう言うと鈴は嬉しそうに笑った。そうして平日に二人で役場に行って、僕たちはその手続きを済ませた。僕は両親に相談しようとは思わなかった、言えば反対されそうだったし、僕たちはもう十八歳の大人だからだ。

「これで鈴の問題は片付いたね、先生には何て言うの？」

「正直に親の離婚のせいで、性が変わりましたっていうさ」

「それって正直って言うのかな？」

「あー、母さんと父さんにも言っておくか。送金の時に名前が違ったらまずいな」

「大学に受かってから、手続きすれば良かったかな、鈴」

「いや、俺は今すぐに手続きしたかったんだ。裕介」

　そう言うと鈴はお母さんとお父さんに電話をかけていた、どちらも長くはかからなくて携帯から漏れ聞こえる言葉では、分かったと言っているようだった。電話が終わって鈴は今度目指す大学に行ってみようと言った、受験の時に迷わないようにあらかじめ道順を知っておくことも大切だった。だから僕は鈴と別れた後に、今度鈴と一緒に東京に行くことを両親に言っておいた。受験のためのことだったから、反対は何もされなかった。

「うわぁ、ここが東京か」

「人が多いだろ、俺は何度か来たことがある」

「本当だね、お祭りみたいに人が多いや。鈴」

「裕介、ちゃんと歩いて俺について来いよ」

「うんっ！！」

「迷子になるようなら、手を握っていくからな」

　鈴と一緒に行った東京というところは凄かった、物凄く人が多いし皆が早足で歩いていた。僕も鈴を見失わないように一生懸命歩いてついていった、そしてまず僕たちは受験する大学への道順を確かめた。大学の中も見学してみたが、なかなか食堂なんかもあって便利そうな大学だった。そして僕たちは鈴の親が買ったという、鈴のマンションの部屋にも行ってみた。

「駅まで歩いて十分、大学まで歩いて十分か、凄く良いところだね。鈴」

「母さんにしては気がきいてる、ここをベッドルームにしようぜ」

「ええっ！？　こんな広い部屋にベッドを置くの！？」

「しかもダブルベッドにする！！」

「僕はどこで寝たらいいのさ！？」

「俺と一緒に寝ればいいだろ、いつも泊りの時はそうしてるだろ」

　鈴は今日はホテルに泊まって、次の日に東京に来たついでにと買い物にも行った、そうして言った通りに大きいダブルベッドを買っていた。だけどシングルベッドも買っていた、鈴が貰った部屋は３ＤＫで広かったし、部屋も幾つかあったから客室用だと鈴は言っていた。あくまでも鈴は僕と一緒にダブルベッドで寝る気だった、僕は今度説得しようと思って今回は黙っていた。そうして即日配送してくれるところばかりを選んだから、午後になるとどっさりと荷物が運ばれて来た。

「あっ、ベッドはこの部屋に。ソファはあっちの部屋、冷蔵庫はこっちです」

「シングルベッドはこっちです、客室です」

「水道はこっちです、電気はあっちです」

「鈴、まだ住まないのに水道と電気を通していいの？」

「いいんだよ、今晩いるからな」

「ふーん？」

　そうしてあっという間に今にももう住めそうな部屋になった、鈴はカードで全てのお金を払っていたが、後で僕の分はいくらか教えてよと鈴に頼んでおいた。こうして二日目は鈴のマンションの部屋に泊まることになった、新築らしく新しい建物で鍵を渡されたが、カード式のロックだった。そうして東京に来て二日目、届いたばかりのダブルベッドで寝ることになったのだが、僕はいきなり鈴に襲われてベッドに押し倒された。

「鈴、何するつもり！？」

「せっかくだから、新居で初セックスしとこうと思って」

「今日は土曜日じゃないよ！！」

「あれはお前がその日しか来れないからできた習慣だろ、今夜勉強する気はないだろ。だったら、俺の相手をしてくれよ」

「あっ、鈴。そんな勝手にズボンを脱がせないでよ！！」

「まぁまぁ、次に来る時までに俺たちの匂いをつけとこうぜ」

　そういうと鈴は僕のものにどこから取り出したのかコンドームをつけて、ローションもいつの間にかベッドサイドに置かれていた、そうして鈴が僕のものを舐めたり、さすったりしているしていた。僕は貰ったコンドームにローションをつけて、鈴の下の口をゆっくりとほぐしていった。指が三本楽に入るようになったら、すぐに鈴から早くいれてと合図された。

「はあああ！？　裕介のが入ってくる！！　気持ち良い！！　好きだ、裕介！！　大好き！！」

「もう一回だけだからね、明日は家にかえるんだから。んん！！　鈴、動いていい？」

「動いて！！　裕介、滅茶苦茶にしてくれよ！！　好きだ！！　大好き！！　裕介が好きだ！！」

「鈴、ちょっと激しくするよ。ああっ！！　僕も気持ち良い！！　鈴の中が締め付けて！！」

「もっと！！　裕介、好き！！　好きだから動いて！！　ああっ！！　あああっ！！　いく！！」

「僕も鈴も随分とセックスに慣れたよね、ああっ！！　気持ち良い！！　けど、僕はまだ！！」

　鈴は前にさわられなくてもいっていた、これもいつものことだった。僕が一回いく間に鈴は三回くらいいっていた、最近では中イキもできるようになったそうだ。射精をしなくても鈴がいってしまっていることがあった、そうして僕たちは気持ち良いセックスを終えるとお風呂を借りようとして気がついた。このために鈴は電気と水道を使えるようにしたのだ、つまり昼間のうちから計画的にセックスしようと企んでいたのだ。

「さぁ、後は裕介が大学に合格するだけだな」

　僕はシャンプーやリンス、石鹸もそろえられた浴室から出てきた。そうしてダブルベッドのシーツを取り換えることにした、鈴が出した精液でかなりシーツは汚れていた。新しいシーツに変えて、汚れたシーツは洗濯機に放り込んだ。そして洗濯が終わったらシーツを、なんとガラスの屋根のあるベランダに干しておいた。これはとても便利だ、洗濯物が乾きやすくて濡れる心配も無かった。そうして、僕は先にベッドにもぐりこんで眠ってしまった、やがて鈴もお風呂から出てきて僕の髪を撫でたみたいだった。

「はれるだけの罠はもうはった、裕介が大学に合格したらそれで終わりだ」